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治外法権 あいりん地区

この所、関西方面で仕事をしたんだが、その際に、地元の人から西成区のあいりん地区の話を色々聞かされた。

大阪西成区のあいりん地区と言えば、浮浪者の吹き溜まりとして全国的に有名な所なんが、地元の人にしても特殊な所の様だ。

一般的には、日雇いの浮浪者が沢山いる所で、ヤクザの事務所も沢山あって、治安は悪いと言うか、そこだけ日本じゃないんだそうだ。

かなり前になるが、西成の警察署が暴動に襲われたニュースを良く覚えている。この地域は、警察でさえ手が出せない所があるようで、警察署の窓には鉄格子がはめられていて、それは容疑者を逃がさない為では無く、外敵から守る為なんだそうだ。

あいりん地区をクルマで走ると、浮浪者が足を出して「轢かれた!カネ寄越せ!」となる事があるそうで「行っちゃだめ。」と言われた。また車を路上駐車しておくと浮浪者に「クルマ拾った。カネ寄越せ。」とも言われるんだそうだ。

地区に「玉出」というローカルスーパーがあるんだが、ここの寿司がやばくて、朝買った寿司を昼に食おうとすると糸を引いているんだそうだ。もちろん食うと当たる。しかし浮浪者達は食っても何ともないそうで、免疫を持っているとの事w。

冬になると路上に人が凍死していて、別に珍しい事でも無く、警察も慣れていて手早く処理する。人の死が日常のそこここにあるんだそうだ。

また物品が恐ろしく安く、自販機のジュースやお茶は50円とか80円とかで、500円ぐらいで飲める居酒屋とか、一泊千円のホテルとかで、近年では外国人に人気があるんだそうだ。外国人、特に東南アジア方面の人にしてみたら、街もホテルも自分の国に比べたら十分快適なんだそうだ。

大阪の地元の人からからあいりん地区の話を聞くと、東京にも山谷と言うディープな所があるが、あいりん地区はその比では無く、人間の本質がむき出しになっている様な印象を受けた。建前は通用しない、掃きだめの様な場所だが、世の中にはこういう場所も必要なのだと思う。
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