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ダボハゼ 地上げ屋を激怒させる

地上げと言う仕事は、本当に大変だ。
時間と金を掛けて地主と信頼関係を作り上げ、
その上で地上げをしてゆく。
いうなれば、地主を育てる作業が必要なのだ。

ダボハゼブローカーがやらかした。
そいつは、ある地上げ屋にかわいがってもらっていた。
ある会社が、土地を探していて、
その候補地に地上げ屋が育てた地主が持っている土地があった。
地上げ屋は、ダボハゼブローカーに、物件の案内図を渡した。
所がダボハゼは、その案内図を先の不動産屋に渡してしまった。

案内図をもらった不動産屋は動いた。
その事が、地上げ屋の知る所となった。
地上げ屋はダボハゼに烈火のごとく怒って、それ以降、仕事はおろか、
連絡も付かなくなってしまった。
地上屋からは、良い物件情報をもらっていたのに、
優良な情報チャンネルを失う事になった。

当たり前だ。
地上げ屋にしてみたら、他人に土足でずかずか入られたも同然だからだ。
まだ完全に地上げしていない所に、他人が入り込んで引っ掻き回されたり、
トンビに油揚げさらわれる様な事にでもなったら、
これまでの努力が全部水の泡だ。

ダボハゼは、物件はみんな商品物件と同じだと思っていた様だ。
全くの素人だ。
地上げ程敏感な仕事は無い。
地主の機嫌ひとつで、数億の商いが吹っ飛ぶのだから。
ダボハゼはその辺りの事を理解していなかった。

こんな事は教わらなくても分かりそうなものだが、
単細胞の直球ストレートの石頭には理解できないのだろう。
まぁ頭が悪いのだ。

不動産の仕事と言うのは、土地や建物を扱う仕事であるが、
突き詰めると、売主や買主との心理戦なのだ。
相手の微妙な心理状態を掴みながら話を進めてゆく。
時として、ほんのちょっとした事で、数億、数十億の商談がパーになる。
もちろんそれは、エンドユーザーの客も同様だ。

俺は営業をやっていた頃、その辺りの事を勉強したし、
常に神経を研ぎ澄ませて仕事をしていたから、
契約率は80%を超えていた。
契約にならない奴は、最初から買う気が無い奴とカネが無い奴だけだった。
それ以外はみんな契約に持ち込んだ。もちろんパンクする事も無い。

その代わり、契約を取るために、ものすごく神経をすり減らしヘトヘトになった。
だから今は営業をやりたく無いし、極力やらないのだ。
自分は営業が好きだという奴がいるが、俺には理解できない。
確かにゲームの様ではあるが、
あんなに疲れる作業はごめんだ。

ダボハゼには、誠心誠意地上げ屋に謝る様にアドバイスしたが、
果たして地上げ屋は許してくれるだろうか。
奴の誠意が試される所だ。
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クビ!

首都圏郊外の不動産屋は良くない。と何度も書いているが、本当に良くないw。

不動産業界では、景気が良く無いと収入が減って、アルバイトをする奴が出てくる。
だって会社の歩合では食えないから、バックマージンをとるしかない。
そこがサラリーマン営業の弱い所。
でもアルバイトは、背任だったり、横領だったりする。

ある大手デベロッパーの所長がクビになった。
この所長は、長年そのデベロッパーに勤務して、あちこちの営業所を転任した。
で、この度、めでたくアルバイトがバレて突然クビになったらしい。

らしいというのは、まだクビになった訳ではなく、正に今クビになる事が決まった様で、
先週会った時には、そんな事はおくびにも出さなかったから、
その後通告されたのだろう。
累積でいくら抜いたか知らないが、相当な金額に上るのではないかと思われる。

今デベロッパーは、業務縮小の方向にある。
なにせ、人口が減っているから、建売の市場も小さくなっている。
そこで人員整理をしなければならないのだが、
まず最初に手を付けたのが高給取り。
その中で査定を行って、品行方正の悪い悪い奴から首を切って行く事にしたらしい。
どうやら件の所長、それに引っかかった様だ。

俺も独立する前、もう時効だから白状するが、社員だった頃、散々アルバイトをした。
でもそんなに派手にはやらなかった。1回につき、数万円から数十万円程度。
それを貯めて、今の会社の資本金を作った。

俺がバレなかったのは、ちゃんと領収書を発行して、確定申告もしていたから。
それに、兄貴が自営業をやっている事を会社に何となく知らしめておいて、
税金対策の為に、名前を貸している事も知らしめておいたから。
だから外からバレる事は無かった。
そして派手に呑みに行ったり、クルマを買い替えたりなんて事はしなかった。
まぁ資本金を作る事が目的だったから、せっせと貯金して金を使わなかったから、
端からはむしろ貧乏に見えたかもしれない。
かくして俺のアルバイトは会社にバレる事無く、
無事に会社を設立の資金を貯める事ができた。

バレる奴は、相手から裏金もらって、それを適切に処理しないからだ。
領収書も発行せず裏金もらって、
派手に派手に遊びまわったり、クルマ買ったりするからバレるのだ。
裏金を出している会社に税務調査が入って「この出金はなんだ?」と聞かれたら、
その会社は簡単にゲロする。
それが会社にバレてクビになる。
これまでそれで何人クビになった奴を見てきたか。

カネは儲かっても、儲かったなんて言ったり、遊んだりしちゃダメだ。
遊ぶなら、会社関係に分からない様に遊べばいい。
派手に遊んだり、クルマを買い替えたりすれば、
直ぐに噂になって会社に目をつけられる。
調べりゃ直ぐに分かる。
だから儲かっても、貧乏な振りしてりゃいいんだよ。

この度クビになった所長は、俺よりちょっと年上で、
世帯に一番カネが必要な時期だ。
それなのにクビになって、当然次に行くアテも無くて、どうするんだか。

一時いい思いしても、そんなの一瞬だからな。
それよりも細く長く、安定した貧乏ぐらいの方か全然良い。
俺はそれを目指してやっている。
だから大儲けする事はめったにないが、食うに困る事は無い。
平均よりもちょっと良いぐらいが、一番心地よい。

これで何人目だろう、悪さしてクビになった奴は。
まぁ、良い思いをした分だけ、これから苦労するんだろうな。
世の中プラス、マイナス、ゼロなのだと俺は思うぜ。

そんな事よりも、ウチが出した案件はどうなっているんだ。
所長のクビ騒動で、宙ぶらりんになっている。
やるのかやらないのか、はっきりしてくれ。

生きてるだけでいいんだよ

ウチが管理をまかされている賃貸住宅がある。
そこに入居している奴がいい加減な奴で、マトモに家賃を支払った事が無い。
保証保険に加入する事が条件だったから、即保険会社に代位弁済してもらっていた。

そいつが昨年秋ごろ、失業したらしく、保証会社への返済も滞っていた様で、
とうとう保証会社が退去させる事にしたと、先日連絡が来た。
オーナーにはその旨の書類が送られ、保証会社が依頼した弁護士が、
明け渡しの手続きを着々と進めているものだと思っていた。

所が今日、役所から電話が来た。奴は役所から生活困窮者の家賃補助を受けていた様なんだが、
担当者が電話しても出ず、尋ねても留守、保証会社の方も同様だったらしい。

そこでびっくりしたのが俺W。
部屋を訪ねたという役所の担当者に、訪ねた時の様子を思わず聞いてしまった。
一度目は洗濯物が干してあったと言う。
よかった、生きてる。
二度目に訪ねた時はカーテンが締まっていたから中の様子は分からなかったとの事。
まさか、中で自殺でもしてるんじゃねぇだろうな。

この物件のオーナーは同業者の知り合いで、
ウチの事務所が近いから、チラシを出してやったり、メンテナンスをやってやったりしていた。
管理は任されてない。管理料ももらっていない。
しかし入居者がだらしないせいで、ウチが毎月保証会社に連絡したりと、全く割に合わない。
その上、中で自殺でもされた日にゃ、敵わないと思って、
昼頃入居者へ電話したら、つながるが出ない。
まさか、ホントに死んでいるんじゃねぇだろうな。

念のため、夜になったら居るかどうか、確認しようと思っていたら、
午後、本人から電話が来た。
よかった、生きてたW。生きててくれりゃいいんだよ。生きてるだけでいいんだよW。

まったく余計な心配しちまった。
聞けば、就職活動で面接などしていて、電話に出られなかったらしい。
役所も、弁護士も、どこかに逃げたんじゃないかと思っているみたいだぜ。

こいつちゃんと連絡しないから、弁護士は明け渡し訴訟で動いちゃっているから、
近い内に退去しなけりゃならない。
こんな奴に部屋貸す奴いるんか?
上手く公営住宅にでもはいれりゃいいけどな。

しかし今回の事で、独り者とか、年寄りを入居させるリスクを思い知った。
特に年寄りは、何らかの方法で生存確認できる様にしておかなけりゃならないと
よく理解した。

詐欺発覚!www

ブローカーがやらかしたwww。工事代をチョンボした事が発覚した。

このブローカー、アルバイトを勤しみ過ぎて会社に損害を与え
勤めていた不動産会社を一昨年クビになった。
今は不動産ブローカーをやっている。
業歴は長いが、カネもうけばかりに走っていたから、
業務については、あまり良く理解していない。

ブローカーになってしまったから今は自営業だ。固定収入は無い。
自分で仕事を取ってきてやるしかない。
所が以前から不義理ばかりしているから、こいつとまともに仕事をする奴は居ない。
だからカネに詰まっている。

このブローカーは、ある人の良い不動屋を騙した。
ウチは、その不動産屋から問題になった現場の売却を頼まれた。
売却を頼まれた現場は、件のブローカーが不動産屋に入れた物件だった。

現場は私道で、全部で5区画、
元々古い家が5軒建っていて、それを壊して土地分譲したものだった。
私道だから、水道管も私設管だった。
私設管は古く、敷設してから60年近く経っていた。
また40mmで容量も足りないから、不動産屋は50mmに入れ替えるのと、
未舗装だった私道の舗装工事もブローカーに手配を頼んだ。

工事が終わって舗装きれいになった。それから1年後、
一番奥の土地がやっと売れた。一番奥の土地は、他所の業者が客付けした。
そしたら、とんでも無い事が発覚した。

水道管を入れ替えたはずが、全く入れ替えていなかったのだ。
40mmでは容量が足りず、50mmに入れ替えないと、
一番奥の家の水道取り出しの許可が下りないと言われ、
水道工事が行われていない事が発覚したのだ。

しかしブローカーは水道工事は完了したとして、
不動産屋に請求書を起こし、カネも受け取っている。
完全に詐欺だ。

ウチは、売主から水道管は入れ替えると説明を受けているし、
ブローカーや元地主からも水道管を入れ替えると話を聞いていた。
そして実際に工事もやっていたから、てっきり入れ替えたものだと思っていた。
客にはその様に説明した。
所が、全く工事をやっていなかったのだ。

今それでものすごく揉めている様だwww。

このブローカー、件の不動産屋に、他にも物件を入れているが、
ことごとくトラブっている。まともな物件はひとつも無い。
処理出来ていないのだ。
中には、裁判になっている物件もある。

ブローカー自体は経済的にパンク寸前でカネが無い。
請求書と領収書は、ブローカーが手配した工事業者から出ているから、
不動産屋は、工事業者に対して損害賠償請求する事ができるのが救い。
民事的にも請求できるし、刑事的には詐欺だ。
工事業者とブローカーの間でどういう取り決めがあったかは知らない。

これから工事をやり直すというと、
最初から入れ替える工事の倍とは言わないが、
それに近いカネが掛かる。
当然工事業者の責任になるんだが、果たしてすんなり納まるだろうか。

既に入居して住んで居る人もいる。来月入居する人もいる。
道路はつっこみ道路だから、
工事中は車両の通行ができない。
更に奥手前はこれから建築工事に掛かる。
どうすんだよwwwww。

これは大いに見ものだ。
こちとら、高見の見物といくか。

モンスター客

モンスター客が居る。自己主張が激しく強い。
昨年預かった売地現場にその客が居る。
俺はそいつと契約したくなかったが、売主が焦っていて、その客と契約してしまった。

その後案の定、あれやこれやと揉めた。今でももめ事が残っているみたいだ。
そいつは建築屋とも揉めていたみたいで、監督が毎日のように現場に来ていた。
大工はあきれ顔だった。

そして今朝、驚くべき連絡が入った。
その現場は二区画の現場で、隣を買った人が居る。
隣を買った人は若いが温厚な人で、建物が完成するのを心待ちにしていた。
その建物は、来月末に完成する予定だ。

その温厚な客が、入居前のその家を査定してくれと、
知り合いの業者の所に相談に来たそうだ。つまり売却したいという事だ。

あんなに楽しみにしていたのに、しかも入居前に、何があったんだ?
直ぐにピンと来たのは、件のモンスター客だ。
モンスター客との間に、何かあったのかも知れない。奴ならやりかねないwww。

俺だって隣にあんなキチガイが住んでいたら嫌だ。
この先ずっとすぐ隣に居ると思うと、気が重くなる。
もしかしたら、工事中に何かあったのかも知れない。

その内売りに出されれば、多分ウチに売却の依頼がくるだろう。
その土地は、ちょっと複雑な許認可と契約が必要な土地だから、
その現場に精通している者でないと契約は難しいからだ。

何があったか知らないが、その内明らかになるだろう。