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阪神淡路大震災から20年

阪神淡路大震災が発生してから20年が過ぎた。
震災で亡くなられた方々のご冥福を祈る。また被災された方にお見舞い申し上げる。

当時朝起きてテレビのスイッチを入れた途端、映しだされた映像は、
高速道路の高架橋が倒れている画面だった。一瞬何が起きたか分からなかった。

映しだされる映像は、丸で映画でも見ている様なかんじだった。
あまりの惨状に絵空事だとしか思えなかったのだ。

それから日本の土木技術がもろくも地震で破壊されている事も信じられなかった。
日本は地震国だから、耐震構造はしっかりしていると思われていたからだ。
それがもろくも崩されている。

多くの家屋も倒壊していた。関東よりも関西の建築は、耐震性に油断があった事は否定出来ない。
しかしあれ程家屋が倒壊するとは思ってもいなかった。
震度7の凄まじさを目の当たりにした。

通電すると、倒壊した家屋で火災が発生した。切れた電線がショートして火災が発生したのだ。
しかしまだ倒壊した家屋の下には、多くの人が取り残されていた。
倒壊した家屋などで進路を塞がれ、水道管が機能していないため、消火活動は遅々として捗らなかった。

大規模な都市型の震災は、関東大震災以来だった。
時代は変わっても、人間の営みなど自然の猛威の前には脆い物だ。
今、首都圏直下型の地震が懸念されている。
しかし形成されてしまっている都市では、その対策は中々打てない。精々避難準備を促す程度だ。

東日本大震災が起きて以来、阪神淡路大震災は風化しかけていたが、
都市型の震災としては重大な災害で、忘れてはならない。
都市型の震災としては、改めて検証し、何に備えれば良いのかその経験を生かさなければ、
震災で無くなった多くの御霊に顔向けができない。

折に触れ阪神淡路大震災を思い起こすことは、将来の災害を最小限に防ぐことにもなる。
震災の記憶を風化させてはいけない。



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