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ヤバいのはレオパレス21だけじゃない

レオパレス21が施工した建物に、施工不良が大量に見つかり、大問題になっている。
レオパレス21は、相続税対策として資産運用する事を顧客に勧め、事業を拡大して来た。
近年の相続税改正で、その需要は更に高まった。

不景気による低金利によって、一般人に対しての不動産投資を事業として、
積極的に展開している不動産屋がある。
これまで不動産投資に関しては、賃貸住宅向けの事業用ローンをあっせんしていたが、
昨年起きたシェアハウス向けの不正融資問題で、賃貸事業用ローンの審査が厳格化され、
不動産投資事業を展開している不動産屋にとっては大きな障害になってしまった。

そこで悪辣な不動産屋が考えたのが住宅ローンを使う事だ。
複数の世帯がある建物は難しいが、分譲マンションの中の一部屋とか、
一戸建ての建物なら住宅ローンが使える。
これを悪用しているらしい。

住宅ローンは家を購入する為のローンで、購入した家にはローンの債務者が入居する。
それが住宅ローンの条件だ。

だけと悪徳不動産屋は、投資用物件を債務者の居住用だとして、
客に住宅ローンをあっせんするのだそうだ。
しかし金融機関にそれがバレてしまったら拒絶されてしまうから、
あらかじめ客と綿密な打ち合わせをしてローンの申し込みをする。

住宅ローンは事業用と違って、
30年とか35年という長期のローンも組めるから、
月額あたりの返済額が少なくて済んでオーナーにとっても楽だ。

しかし先述した通り、
住宅ローンは自らが住むための家を購入する事が条件となっていて、
それ以外は適用されない。
もしこれがバレた場合、残債の一括返済を求められる。
最悪の場合、詐欺罪で告訴される事もある。

悪徳不動産屋はそんなリスクがある事を詳しく客には説明しない。
もし客が無知で、住宅ローンを利用して投資物件を購入し、
その後本当にマイホームを持とうとしてローンの申請をしても、
既に住宅ローンを借りているのだから住宅ローンは使えない。
自分の家を住宅ローンを使って購入できないのだ。

不動産屋からしてみたら、
売却時にカネさえもらってしまえばあとは知ったこっちゃない。
客が気が付いて不動産屋に連絡を入れても連絡が付かなくなっているんだそうだ。

俺は昔から言っているんだが、
「素人が不動産に手を出すんじゃ無い!」
と。
素人は相場感や市場など分からない。
法改正や世の中の移り変わりで、環境がガラリと変わってしまう事がある。
プロだって見誤ったり読み違える事がある。
それらが分からないと言う事は
めくらで歩いている様な物で、
状況を知っている者からすれば恐ろしい事で、
不動産投資には致命的だ。

しかも不動産は高額ゆえ、処分しようとしても簡単に処分できない。
場合によっては、処分さえできない事もある。
そうなったら不動産では無く負動産になってしまい、
一生背負って行くか、自己破産するしかない。
ちなみに不法行為で負った負債は、
自己破産は認められない。
投資用物件を「自己用」だと偽って住宅ローンを借りた場合、
自己破産が認められない可能性大だ。

レオパレス21や悪徳不動産屋に引っかかってしまった方には
「お気の毒に。」としか声を掛けられない。
素人が安易に不動産に手をだす物では無い事を、
口は悪いが善良な不動産屋の俺がw忠告しておく。
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