勝手にぶつぶつ

祭りには屋台が付き物だ。屋台のない祭りは祭りではない。
その屋台をやっているのがテキ屋と呼ばれる人達で、今風に言えば暴力団のフロント企業だ。

一昨年あたりから全国各地に暴力団排除条例という物が敷かれ、
暴力団関係者は社会に関われなくなっている。

しかし理想と現実は違う。
現にテキ屋はヤクザなのだから。

福知山の花火大会でも、沢山の屋台が出て花火大会を盛り上げていた。
その屋台で痛ましい火災事故が起きた。

屋台を設営するにあたっては、警察に届け出る事になってる。
届け出るのは、花火大会の主催者だ。
警察は、暴力団関係者が含まれていないとして、許可を出した。
しかし現実に屋台は暴力団関係だ。

既に３名の死亡者が出て、まだ多数の方が重篤な状態。
しかし報道はしりすぼみ状態であり、屋台側への取材報道が殆ど無い。
そりゃそうだ。これ以上掘り下げて報道されたら、警察の管理責任が問われてしまうから。

ちなみに俺はヤクザは嫌いだ。
以前何度か仕事の関係で絡まれて、排除するのにホネを折った。

でも現実には必悪と言う事もある。

暴力団排除条例が出来た背景には、アメリカからの圧力があったそうだ。
リーマンショック前、日本には外資が入り込んでいて、都内を始めとして開発の為の地上げが行われた。
それには暴力団が暗躍していた。

結局リーマン・ショックで様々なプロジェクトが吹っ飛んで、
地上げをしたヤクザだけが良い思いをしたと言う事があったそうだ。
資本を出していた外資は痛手を負って、大統領にヤクザを締め出すように懇願したと言う事らしい。

ヤクザは元来、興行師なども手がけていて、こうした屋台の運営や芸能の興行などを仕切っていた。
芸能界とヤクザが近い関係にあるのは、こうした歴史的な背景がある様だ。

暴力団排除条例が出来た今。理想と現実との間で矛盾が発生している。
これからも祭りはあちこちで行われるだろうし、屋台も沢山出店する。
何も無ければ良いのだが、福知山の様な事故が起きると問題が浮かび上がる。
今後どの様にするのだろうか？
警察としても頭の痛い事になる。
警察に楯突け無いマスコミは、だんまりを決めるのだろう。

世の中は複雑なのだ。



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