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富士登山

富士山が世界遺産に登録された途端に、登山者が激増しているそうだ。
その為事故も増えている。

俺はこれまで3回富士登山している。
一番最初に登ったのは、小学1年の時だ。
高山病に掛かる事もなく、無事登頂を果たした。
ちなみに二歳年上の兄は、八合目で高山病に掛かり、登頂を断念した。

俺は幼稚園の頃から水泳をやっていたから、心肺機能は強かったせいもあって、
その後二回登山した時も、高山病に掛からず登頂を果たしている。

高山病に掛かる人の特徴は、最初から飛ばし過ぎる事。
スポーツなどで、心肺機能が強い人は平気だが、
そうで無い人は、まず5合目で1時間ぐらいぶらぶらして体を慣らす。
登山は一時間に一度くらいは休憩を入れながら、
七合目辺りまでちんたらちんたら歩く。
元気にまかせてスタスタ歩いてはいけない。

呼吸は吸うことよりも吐き出す事に意識を置く。肺の中の酸素を完全に入れ替えるイメージ。

子供連れなら、七合目あたりで一泊して体を低酸素に慣らしたほうが失敗しない。
ご来光は7合目からでも十分拝めるから心配はいらない。

頭痛がしたり、気分が悪くなったらそれは高山病だ。体内の酸素が足りなくなっている。
高山病には風船が効く。風船を膨らますのだ。
先述した通り、肺の中の炭酸ガスを全部外に出さないと十分な酸素が取り込めない。
風船を膨らませる事は、これにぴったりなのだ。
風船が無い時は、とにかく肺の中の酸素を全て外に吐き出すイメージで深呼吸を行うと良くなってくる。

スプレー式の酸素もあるが、効果はホンの一瞬だ。
山でも売っているが、目玉が飛び出る程高い。外界で調達して行くのが正解だが、
殆ど使わないし、荷物になるだけだ。
息を吐きだす深呼吸の方が、ずっと効果がある。

それでも具合が良くならない時には、速やかに下山すべきた。
山は、自分の足で歩かなければ帰れない。動ける内に引き返すべきだ。
富士山は逃げない。またくれば良い。

富士山の物価は、標高と比例する。上にゆけば行く程高くなる。
特に必要になるのが水分だ。飲料水は重くなるが、少し多めに持っていった方が良い。
食事も同様、上に行けば行く程高くなる。

トイレは山小屋に完備されている。
以前は劣悪なトイレだったが、今は簡易水洗になっている。
ただし使用料が200円程度掛かった気がする。

下りは上りの1/3から1/4程度で降りてくる。
記念の金剛杖も良いのだけれど、実用的には山登り用のストックの方が良い。
膝や腿に負担が掛かるから、体重のある人は、ダブルストックで降りてくると良い。
もしストックがなければ、その後1周間程度、極度の筋肉痛に悩まされる事になる。
ダブルストックは、下りの時にそのありがたさを実感する。

富士山は天候が変わりやすく、気温が一気に下がるから3月頃の装備を準備しておいた方が良い。
レインウエアの容易は言うまでも無い。
天気が良ければポロシャツ1枚で大丈夫だ。

日本人なら一生に一度は富士山に登る事を進める。
心に思いで深く残ると思う。

登頂成功を祈る。



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脱法ハウス

もう四半世紀も前の話なんだけど、当時俺のお客さんで台湾人のやり手ババァを嫁に貰った人が居た。
子供は居なかった。

その人は埼玉の田舎に一戸建てを買ったんだけど、その金はやり手ババァが現金で出した。
名義は旦那さん。

その人が住んでいたのは東京大田区の蒲田の3LDKのマンション。
契約の手続きに伺ったら、部屋にはフィリピン人のオネェちゃんが一部屋に3人。
二部屋貸しているみたいで、合計6人。それぞれ4万円づつの家賃を取っているとの事。

不法就労しているフィリピン人だし、簡単にアパートを借りる事もできない。
それに当時東京のワンルームは8万~10万円ぐらいしていたから、
月4万円は安かった。
さすが目の付け所が台湾人のやり手ババァ。
蒲田のマンションのローンを支払ってもお釣りが来る。

そこで蒲田のマンションは、全部賃貸にして、
自分たちは埼玉の一戸建てに住もうと言う訳で、
後3人入居させられるから、蒲田のマンションで、合計36万円の収益が取れる事になる。

今風に言うとルームシェアなんだが、脱法ハウスの走りみたいな物だな。
普通ではアパートを借りられない人に、安価で部屋を貸す。
その代わり共同生活。寮みたいな物だ。

今では細かく仕切った脱法ハウスになった。
一応プライバシーは守れるし、住民登録もできて、家賃も安いし、初期費用も必要無い。

こんな所を借りなければならないのも、デフレ不況と雇用の構造改革の結果だ。
まったくひどい世の中になってしまった物だと思う。

脱法ハウスは、火災などを起こしたら被害が出るのは目に見えているが、
そこに住まなければならない、止むに止まれぬ事情があるのだと思う。

早くデフレ不況を脱出して、マトモな世の中に戻って欲しいと切に思う。



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ゴーストニュータウン

首都圏郊外にゴーストタウンがある。
都心から電車にのって45分。そこから支線に乗り換えて15分。駅から更に1キロ。
以前は山だったところを造成した住宅地だ。開発されたのは今から40年程前。
空き家が増え、管理する人も居ないらしく、建物は朽ち果て、庭には草が生い茂っている。

開発当時は列島改造論で、日本中が開発に沸き返っていた。
住宅も不足していたから、供給すればどこでも売れた。

この街も、当時のそうした背景の中から生まれた。
街というのは自然形成されて行くから世代交代も自然に発生する。

所がニュータウンと言うのは、新しく作った街で、
入居時も世帯も同じぐらいだから、一斉に世代が変わってゆく。

ゴーストタウンになってしまった街は、立地が不便な為、
子どもたちは就職すると、利便性の高い街に出て行ってしまった。
今残されているのは、年老いた人達ばかりだ。
だから次第に空き家が増えてゆく。

ニュータウン内の商店もシャッターが閉まっている店が多い。
人口が減って商売が成り立たないのだ。
住民は買い物難民になっている。
時折、移動販売車が来るそうだ。
丸でどこかの過疎地の様だ。

地価が安くなって、わざわざ遠くて不便な所に行かなくても
もっと便利な所が買える様になった。
街は寂れる一方で、新しい世帯が移り住む事は少ない。

空き家が増え、どんどん荒れ果ててゆく。
あと十年もしたら、ゴーストタウン化はますます進むのだろう。

こうしたニュータウンは首都圏に沢山ある。
多摩ニュータウンなどは、鉄道が通っているから、世代交代や再生もありうるが、
郊外の駅から離れたニュータウンは、人口の減少もあって、ますます寂れてゆくに違いない。
首都圏郊外でも、限界ニュータウンが出てくるかもしれない。



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