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脱法ハウス

もう四半世紀も前の話なんだけど、当時俺のお客さんで台湾人のやり手ババァを嫁に貰った人が居た。
子供は居なかった。

その人は埼玉の田舎に一戸建てを買ったんだけど、その金はやり手ババァが現金で出した。
名義は旦那さん。

その人が住んでいたのは東京大田区の蒲田の3LDKのマンション。
契約の手続きに伺ったら、部屋にはフィリピン人のオネェちゃんが一部屋に3人。
二部屋貸しているみたいで、合計6人。それぞれ4万円づつの家賃を取っているとの事。

不法就労しているフィリピン人だし、簡単にアパートを借りる事もできない。
それに当時東京のワンルームは8万~10万円ぐらいしていたから、
月4万円は安かった。
さすが目の付け所が台湾人のやり手ババァ。
蒲田のマンションのローンを支払ってもお釣りが来る。

そこで蒲田のマンションは、全部賃貸にして、
自分たちは埼玉の一戸建てに住もうと言う訳で、
後3人入居させられるから、蒲田のマンションで、合計36万円の収益が取れる事になる。

今風に言うとルームシェアなんだが、脱法ハウスの走りみたいな物だな。
普通ではアパートを借りられない人に、安価で部屋を貸す。
その代わり共同生活。寮みたいな物だ。

今では細かく仕切った脱法ハウスになった。
一応プライバシーは守れるし、住民登録もできて、家賃も安いし、初期費用も必要無い。

こんな所を借りなければならないのも、デフレ不況と雇用の構造改革の結果だ。
まったくひどい世の中になってしまった物だと思う。

脱法ハウスは、火災などを起こしたら被害が出るのは目に見えているが、
そこに住まなければならない、止むに止まれぬ事情があるのだと思う。

早くデフレ不況を脱出して、マトモな世の中に戻って欲しいと切に思う。



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