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ゴーストニュータウン

首都圏郊外にゴーストタウンがある。
都心から電車にのって45分。そこから支線に乗り換えて15分。駅から更に1キロ。
以前は山だったところを造成した住宅地だ。開発されたのは今から40年程前。
空き家が増え、管理する人も居ないらしく、建物は朽ち果て、庭には草が生い茂っている。

開発当時は列島改造論で、日本中が開発に沸き返っていた。
住宅も不足していたから、供給すればどこでも売れた。

この街も、当時のそうした背景の中から生まれた。
街というのは自然形成されて行くから世代交代も自然に発生する。

所がニュータウンと言うのは、新しく作った街で、
入居時も世帯も同じぐらいだから、一斉に世代が変わってゆく。

ゴーストタウンになってしまった街は、立地が不便な為、
子どもたちは就職すると、利便性の高い街に出て行ってしまった。
今残されているのは、年老いた人達ばかりだ。
だから次第に空き家が増えてゆく。

ニュータウン内の商店もシャッターが閉まっている店が多い。
人口が減って商売が成り立たないのだ。
住民は買い物難民になっている。
時折、移動販売車が来るそうだ。
丸でどこかの過疎地の様だ。

地価が安くなって、わざわざ遠くて不便な所に行かなくても
もっと便利な所が買える様になった。
街は寂れる一方で、新しい世帯が移り住む事は少ない。

空き家が増え、どんどん荒れ果ててゆく。
あと十年もしたら、ゴーストタウン化はますます進むのだろう。

こうしたニュータウンは首都圏に沢山ある。
多摩ニュータウンなどは、鉄道が通っているから、世代交代や再生もありうるが、
郊外の駅から離れたニュータウンは、人口の減少もあって、ますます寂れてゆくに違いない。
首都圏郊外でも、限界ニュータウンが出てくるかもしれない。



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