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首都圏郊外の不動産屋がヤバい

俺の周りの不動産屋がみんなぴーぴーしている。
反響は無いし、契約になっていないというのだ。
その理由は寒さと雪で、客が出ないのだそうだ。
現場やってても、全然客が来ないと言う。

例年、正月明けというのは、客が動く時期なんだが、
今年はどうも風向きが違うと言うのだな。

俺はちょっと違うと思っている。
確かに寒さと雪で、客の出足が鈍い事はあると思う。
でもそれ以上に、需要が著しく減っている事が原因なのだと思っている。

団塊の世代のジュニア達のマーケットは終わった。
その後の世代は、デフレ期に社会に出た世代で、収入も低いし、非正規社員も多い。
結婚している者も、以前に比べたら減っているし、
当然家を買おうという数が減るのは当たり前だ。

一方物件の供給量はさほど減っていないから、完全に需要不足の供給過多になっている。
それは建売の値引き額を見れば分かる。
200、300万はあたりまえで値下げをする。
売れ残り物件は500万ぐらい値下げして処分している。
それを買った奴は得して、売った奴は損したな。

この動きは、おととしあたりから出ていた。
その頃から、首都圏郊外の不動産業者はしょっぱくなりはじめた。
俺の知り合いの不動産営業マンは、食えなくて他業種に転職した。
法廷研修も、以前は満席で立ち見も居たが、いまじゃ空席がある。
それだけ不動産業界に従事している奴が減っているという事だ。

聞く所によると、反響がならないそうだ。
当然反響がならなければ、客がでず、契約にもならない。
ポータルサイトに物件出しても、物件が他社と重なって客が取れない。
折込チラシを入れても、肝心の客層は新聞を読んでいない。
このままでは、中小の不動産屋は破綻する所が出てくるんじゃないかな。
特に固定費が掛かる会社は厳しいだろう。

ウチは零細企業だし、
他所とはやり方がちがうから平気だ。
恐竜が食い合いしている下で、
哺乳類がコソっと生きている様な物で、
相変わらず安定した貧乏だw。

この時期に、不動産業を起業した素人がいるが、
果たして商売になるのか?
お手並み拝見だな。
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