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勝谷誠彦氏 逝く

コラムニストの勝谷誠彦が亡くなった。享年58歳。あまりにも早い。

勝谷氏の肩書は難しい。とりあえずコラムニストと書いたが、
「世の中のご意見番」と書いた方が的確かも知れない。

神戸の開業医の息子として生を受けたが、
医大への受験をことごとく失敗し、
親の反対を押し切って早稲田大学文学部に進学。
その為親からの仕送りを絶たれた為、
風俗ライターや編集プロダクションを経営して、
収入は、大企業の管理職並みにあったそうだ。

大学卒業後は出版社に入社し、文藝春秋の編集員になり、
様々な話題作りに貢献した。
会社の姿勢を批判して退職。
退職後はフリーとなり、その活躍はご存知の通り。

勝谷氏は自分の意見をストレートに表すタイプ。
頑固おやじだな。

評論の幅は広く、政治から風俗、文化まで幅広い。
政治を厳しく評論する反面、
モモクロのファンだったそうだ。
こんな所にその人柄がしのばれる。

2017年には兵庫県知事選挙に立候補するも落選。
ちょっと前に体調を崩したと言う報道があって、
しばらく姿を見ないなと思っていたら、
帰らぬ人になってしまった。

原因は酒の飲み過ぎによる肝不全だ。
とにかく酒飲みだったそうだ。

先述した通り、
勝谷氏の評論はストレートで的を得ていた。
だから人気があったし、反発も多かった。
テレビのワイドショーや評論番組にも度々出演して、
ストレートな意見が視聴者に受けていた。
特に関西ローカルの番組では人気が高かった。

自分の身を顧みない、ストレートに意見を言う評論家は少なく、
俺も勝谷氏の評論を楽しみにしていた。
もっと勝谷氏の評論を聞きたかったが、
残念ながら、それはもう叶わない。

勝谷氏は太く、短く生きた。
マンガ家の西原恵理子かからは「ホモかっちゃん」と揶揄されていたが、
その生き方は漢だったと思う。

あの世に行っても、
現世の批判、評論をしてもらいたい。
ご冥福をお祈りする。
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