勝手にぶつぶつ
出鱈目経済論
あるネット屋のブログに、
出鱈目な経済論が書かれていた。
書いてあった内容を記すと、
●中華コロナの影響で、世界恐慌、第一次石油ショック並みの大不況がこれから来る。
●株価が大幅に下がる。
●物が無くなりインフレが起きる。
●日銀が何をやっても手立てがない。
●スタグフレーションが起きる。
と書いてあった。
笑止。
中華コロナの影響は、
ワクチンが完成しない限り続くだろう。
また、
マスコミが騒いでいる内はダメだな。
だけど、
世界恐慌並みの大不況にまではならないだろう。
なぜなら、
財政、金融政策で手が打てるからだ。
株価が大幅に下がるとあるが、
これもどうだろう。
一時期日経平均が2万円を切ったが、
今は戻って、ゆらぎはある物の安定している。
当然株価は景気と連動するものなんだが、
現在の所、
大幅に下落する様子はない。
物が無くなってインフレが起きるとあるが、
戦争で生産インフラが破壊された訳じゃないんだから、
物が無くなると言う事は無い。
むしろ需要不足で物は余る状態になる。
逆だな。
日銀が何をやっても手立てが無いとあるが、
これも間違っている。
現在も日銀は金融緩和を実施しており、
今後も続けるとしている。
これだけ金融緩和してもまだインフレ目標には足りず、
あと100兆円ぐらい一気に出さないとダメだ。
これは、
量とスピードの問題。
不景気、つまりデフレには金融緩和は特効薬で
日銀が何をやってもダメと言うのは、
もうちょっと経済についてお勉強した方が良い。
スタグフレーションが起きるとあるが、
これも微妙だな。
スタグフレーションと言うのは、
不景気の中のインフレだ。
これは経済がアンバランスな時に起きる。
特に経済成長し始めの頃に見られる。
日本が恒久的にスタグフレーションに見舞われる事は考えにくい。
日本の場合は生産インフラが強大なので、
物が生産できずにインフレが起きると言う事は無い。
むしろ需要不足で物があまり、
デフレに陥る事はある。
今でもデフレに足を引っ張られている。
インフレとデフレはマネーの供給量で決まる。
現在日本では、
強大な生産能力があるにも関わらず、
それに見合ったマネーを発行していない上に、
増税をやらかして消費を冷やしてしまっている。
日銀が金融緩和してマネーの量を増やそうとしているのに、
増税でブレーキを掛けてしまっている。
財政規律と言うまやかしに冒されて、
財政出動していないのもブレーキだ。
余計な話が長くなったが、
件のネット屋は、
おのれの経済知識の無さをひけらかしているだけで、
そんな出鱈目な事を言っている奴に仕事を頼むものか。
どこで聞きかじったのか知らないが、
こんな認識の会社に物は頼めない。
まぁ、
ハナから頼むつもりは無いけどな。