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住んではいけない場所

台風18号があちこちに被害をもたらした。

特に福知山市では大規模な水害に見舞われた。

大雨が降ると、決まって頻繁に水害に見舞われる場所がある。低地だ。

昔は田んぼだったり、湿地帯だったりした場所。

こういう所は、本来家を建ててはいけない所だ。


所が都市化の波と、科学の発展によって、低地に街が形成されているが、

それは人工的に作られた街で、一度自然が牙を向いたらひとたまりもない。

低地には排水機場が儲けられ、

大雨が降るとポンプを稼働させ街に流れ込んだ水を河川に流す。

しかしその能力を超えた時や、停電や故障でポンプが作動しなくなったら、

堤防がダムの役割に代わり街は水没する。

また河川の堤防が切れたら、防ぎ様が無い。


人間の住いに適した場所は、竪穴式住居の遺跡が教えてくれる。

遺跡のある場所は近くに川があって、川から少し上がった場所にある。

川は生活に欠かせない水の確保をする。

そして川が荒れても水が上がって来ない程度の場所に住居を構えたのだ。


低地は地盤が悪いから、造成に金が掛かるし、建築にも金が掛かる。

それに地震の時は揺れる。

不動産屋をやっているから良く分かる。

心の中では、「よくもまぁこんな所を買うもんだ。」と思っている。



しかし低地に街が形成されてしまうと、そんな事は分からなくなってしまう。

低地は、本来住むには適さない場所だ。

そんな場所に街を作って住んでいるのだから、

万が一の時には、それなりの被害を被る事は覚悟しておかなければならない。


自然のチカラを舐めてはいけない。人間の知恵などちっぽけな物なのだ。








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