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閉鎖登記簿

今都内の土地を扱っているんだが、この調査でちょっと厄介な事がある。

扱っている土地は今は更地なんだが、以前どのような建物が建っていたのかが分からない。

建物の閉鎖登記簿を調べれば直ぐに分かると安易に思っていたんだが、

まず古い謄本が廃棄されてしまっていて、全てが揃っていない事。

枝地番が明記されていないから、どの建物が現在の土地に当てはまるのか分からない事。

この事から土地上にかつて、どんな建物が建って居たのか分からないのだ。

また以前の建物は戦後間もなく建てられた物で、現在とは地番表記が違っていたりするから、

謎を解くような作業で、法務局に2時間程篭って閉鎖登記簿を閲覧したが、2件しか判明しなかった。


なぜ従前の建物を調べているかというと、埋設物があるかどうかを調べたいのだ。

RCの建物なら、地下基礎やパイルが残っている可能性がある。

これを取り出すには多額の費用が掛かる。当然地価に反映される。

木造の建築物なら、そういった物の可能性は低い。


まぁウチは仲介だから、物理的な埋設物調査の負担は無いのだけれど、

買主は計画に影響が出るから、予め知りたい所なのだ。


今は登記がコンピュータ化され、便利になった反面、過去を追うには面倒臭くなった。

また古い登記簿は処分されて居る事もあって、遡及するのが難しくなりつつある。

近代化が全て良いかと言うと、そうでも無いのだ。


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