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自分のクビを締める仲介業者

前回の日記にも書いたが、日本経済は未だにデフレだ。

首都圏郊外の土地価格も絶賛値下がり中で、デフレだ。

当然建売も売れ行きが芳しくなくて、こちらも絶賛値下がり中。

マスコミや政府が景気は好転しているなんて言う事は、

郊外の不動産屋に関しては全く当てはまらない。


不動産の売れ行きが芳しくないから、不動産屋も閑古鳥が鳴いている。

だから、他社よりもお客を集めようとして仲介業者がやったのが、

「仲介手数料は頂きません!」作戦。


一般客が仲介物件を購入しようとしたら、物件価格の3%+6万円の仲介手数料を、

仲介業者に支払わなければならない。


だから客は仲介手数料が掛からない売主から直接買おうとする。

それでは仲介業者は食って行けないから、

お客からは仲介手数料をもらわず、売主から貰うという、

業界で言う「片手」で集客しようと言う訳だ。


所が、これは収入を自ら半分にすると言う事でもあり、

それまでの収益を確保しようと思ったら、倍の成約を取らなければ維持できない。


所が不動市場は冷え込むばかり。以前ほどの集客は無い。

倍の集客なんてとんでも無い。

更に手数料収入を半分にしてしまったから、

手数料収入激減で、今とても厳しい状況になっているそうだ。

一度下げてしまうと、上げるのは難しい。


仲介業者は自らデフレを作り出して、自分で自分のクビを締める事になってしまっている。

現在のところ、郊外の不動産業界に復活の兆しは無い。

大きな買い物だから、消費者の賃金が上がらない限り、不動産市場が上向く事は無いだろう。

だから、郊外の不動産仲介業者は、まだ数年厳しい状況に置かれる事になるのだ。


収入をみずから半分にして、顧客を独占しようなどと、

浅はかな考えを安易にやるからそんな目に遭うのだ。

そんな事をするよりも、しっかりプロの仕事をして、ちゃんと手数料を正当に貰えば良い。

だから不動産屋はバカだと言われるのだ。




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