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事故物件の扱い

不動産を扱っていると、時々事故物件に出くわす。
最近は独居老人が増えて、孤独死も場合によっては事故物件として扱う事になる。

事故物件だと言う事を告知するかどうかの明確な線引は無い。
買った人が嫌だと思うかどうかか判断基準になる。
しかしそれは個人の感性による物だから、どこで線を引けばよいかは明確でない。
なので、現在のところは、判例を元にして説明するかどうかの線引を行っている。

事故物件はケーズバイケースなんだが、
不動産業者が事故物件として扱うかどうかの目安は下記の通りだ。

1 病死であったが、半月後に発見された
  ◯説明する

2 売主(親族を含む)が近くのビルから飛び降り自殺をした。
  ☓説明しない

3 建物内で自殺を図ったが、1週間後に病院で死亡した。

4 購入10年前に自殺があった中古住宅を、5年間居住した後に転売する。
  ☓説明しない

5 25年間居住していたマンションで、20年前に家族のひとりが自殺してた。
  ☓説明しない

6 10年前に自殺があった建物を解体撤去して、駐車場として使っていた土地を売却した。
  ☓説明しない

7 1年前に自殺のあった中古住宅を買って、建物を撤去の上建売として分譲した。
  ◯説明する

8 戸建住宅の売却で、隣の家で半年前に自殺があった場合
  ☓説明しない

9 マンションの売却で、隣の部屋で半年前に自殺があった。
  ◯説明する

前述した通り、法的に明確な線引が無い。
買った人がどう思うかが判断基準で、その感性は買う人によってちがうから難しい。
中には「別に説明しなくてもいいんじゃないの?」と言う様な物もある。

独居老人の孤独死も増えてきているし、自殺も含めてそんな物件はこれから売れなくなってしまう。
隣の部屋や家にも迷惑を掛ける事になる。
東京の下町などは、関東大震災や東京大空襲で何万人も死んでいる。
そういうのは問われない。
とにかく情緒的な要因だから厄介なのだ。

不動産広告に「心理的瑕疵あり」と書かれていたら、その内容を聞いてみると良い。
あとは神主さんにでも頼んで、ばっちりお祓いをしてもらえば良い。
そうすれば相場よりもかなり割安に購入できるぞ。

俺はしないけど。



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