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あまちゃん

今年不動産会社を辞めて、不動産ブローカーになった奴がいる。
ブローカーになって丸3か月経ったが、仕事はできていない様だ。
こいつが会社を辞める時言っていたんだが、「何とかなるでしょ。」というセリフ。
どうにもならなくなってきているみたいだ。

独立してひとりでやるなんてのは、そんなに甘い物じゃない。
そもそも資本も無く、看板を他人に借りてスタートなんて、
仕事ができなけれりゃ、生活費でどんどん手元資金が無くなって行く。

営業車も自分持ち、燃料も自分持ち、通信費だって、文房具だって全部自分持ち。
しかも仕事が何もなく、ゼロからのスタートだ。そんなに甘くない。
しかもこいつ、会社を辞めてブローカーになるとして、200万出して車を買っている。
俺に言わせれば、バカだ。

俺だったら、辞める前に、収入になる仕事を仕込んでおく。
俺の場合そうだった。
更にクルマ。収入のアテも無いのに、200万も現金を支出するなどバカだ。
俺なら20~30万程度の中古車を買う。極力手元現金は残しておく。
物を買うなら、余剰金で買う。

さらにこいつ、輪転機を貸して欲しいといいやがった。
別に貸す事自体は嫌じゃないが、輪転機は商売道具だ。
商売道具も揃えずに、独立して仕事をしようとしているその姿勢は、経営者としてダメだ。
戦う武器も持たずに、世間を相手に戦おうとしているのだから、最初からなっちゃいない。
こんな甘い考えて、世間を相手に戦える訳が無い。金の使い方も間違っている。
こういう奴は、余程ラッキーな事が無い限り失敗する。
多分、経営計画も出来ていないのだろう。行き当たりばったりだ。

以前こいつと話をした時に分かったんだが、経理・会計の知識は無い。
日銭商売じゃあ無いんだから、経営計画も無く「何とかなるさ。」でやって行けるほど、
不動産屋は甘くない。

会社を辞めて、フリーの不動産ブローカーになる奴というのは、大抵こんな感じで、
不動産業を甘く見ている。
そいつらは、会社員で居る時に、
いかに会社から環境を整備してもらっているかという事に気が付いていない。
親と同居しているガキと一緒だ。

ひとりになったら、コピー用紙の1枚でも自分で買わなければならない。
その厳しさを理解せず、独立したら儲かるなんて、甘い考えを持っているから失敗するのだ。

さて、件のブローカー。いつまで持つのやら。
性格的にも、年齢的にも再就職は難しいだろう。
できたとしても、コミッションの会社だろうから、待遇は今とさほど変わらない。
現実は、考えているより100倍厳しい事を知れ。

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