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GDP下方修正

10~12のGDPが1.5%に下方修正だそうで、そんなの織り込み済みだ。
ホントに1.5%増なのか、それとて怪しい気がする。
首都圏郊外の不動産屋に言わせれば、首都圏郊外の不動産市場に限って言えば完全にデフレだ。
建設業も民間の仕事は減っている。公共工事で支えられている。

消費税増税後、売れ行きが著しく悪くなり、不動産商品は値下がりし続けている。完全にデフレだ。
それの影響で地価も下がっている。調子が良いのは山手線の内側だけだ。

景気ウオッチャー調査によれば、個人消費は悪化に歯止めが掛かった様だが、
設備投資は悪化し続けている。
個人消費は悪化に歯止めが掛かったと言っても、全般的に良い訳では無く、まだ限定的だ。
事実東大指数を見ると、とても回復しているとは思えない。

設備投資の悪化の方が深刻で、企業は先行きに明るい見通しを持っていないという事だ。

原因は昨年の消費税増税で、こいつのショックで景気は一気に冷え込み、
デフレギャップが15兆円も発生したとの数値がある。
すなわち、15兆円分の仕事がふっとんだと言う事だ。

現在首都圏郊外の不動産屋は、相変わらず苦戦を強いられている。
大手建売会社の決算を控え、商品の売れ行き悪化も合わせて値下げが著しく、
そのため若干の動きがあり、在庫は捌けたが収益は悪化した。

購入者の傾向は手持ち資金が無く、ギリギリでローンが通る様な状態で、
余裕のある顧客は少ない。相変わらず住宅ローンの審査は厳しい。

建売の価格は先述した通り、決算を控えて値下げされたが、
ここまで来ると契約になっても決済は期末までに間に合わないため、
再び値上げしている商品物件もある。
そんな状況から食えない営業マンが多く、俺の周りでもここに来て他の会社に移る者が多い。

何度も書くが原因は消費税増税で、消費税増税などしなければ、金融緩和と財政出動で、
経済は着実に回復して、今頃は春風を感じ始めていた頃なのに、すっかり冬に逆戻りしている。

熱いのは金融市場と輸出関連だけで、その他は相変わらずパッとしない状態が続いている。
この春で大手企業の賃金が上がるが、その影響は限定的で期待はあまりしていない。
来年再び消費税が増税される事になっているが、もしこれが実施されたらまた経済は落ちこみ、
金融緩和の効果を再び削ぐ事になり、ただマネー量が増えただけで、悪い影響が出始めそうだ。

相変わらず愚かな経済政策を続けている。

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