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アベノミクスは失敗なのか?

アベノミクスが末端経済にまで広がるには、また2年は掛かる。

だから末端経済はデフレ進行中だ。


昨日ファスト・フードにパートタイマーとして勤める人と話をしたが、

その人が勤めている店は、全国でも有数の優良店だったそうだ。

店長がやり手の人で、色々な工夫やサービス、従業員のモチベーションを高めて

店の売上を上げてきた。


しかし少し離れた所に、大型商業施設が出来、街全体の客が減ってしまったそうだ。

更にデフレが進行中のため、客の財布の紐が固く、売上もどんどん落ちているとの事だ。

従業員も減らされ、しかし賃金は増えず一人あたりの仕事の負担も多くなり、

厳しい状況なのだそうだ。

しかもこのまま売上が伸びなければ、閉店の可能性もあるとの事。


アベノミクスと言うが、なんの事は無い。ただのデフレ対策をしているだけだ。

アベノミクスで末端経済が良くなるには、つまりデフレを克服するには、

末端にマネーが流れなければならない。日銀がそのマネーを金融緩和で増やしている。

だが、日銀は直接末端にマネーを流せない。

末端にマネーを流すルートは2つあって、

一つは金融機関を通じて、もうひとつは政府を通じて流すルートだ。


しかし金融機関は優良な企業や人にしか融資をしない。つまりマネーを流さない。

企業の8割は赤字決算なのだから、金融機関は金を貸さない。つまりマネーを流さない。

そうなるともうひとつのルート、政府ルート、つまり財政出動だ。


公共工事などを通じてマネーを末端に流す。

すると一部で景気が良くなって、さらにそこに投資を呼び込む。

それが次第に他の産業にも波及して全体の景気が良くなると言う仕組み。

財政出動で、経済の流れの切っ掛けを作ってやろうと言う事だ。

しかしこれには時間が掛かる。

だから、末端経済にまで好景気が波及するには、おおむね2年程度は掛かると言うのだ。


その前にも、実質金利が下がって、企業が投資を始めるなどと言う動きもあるが、

やはり大きなエンジンとなるのは、個人消費で、

それには、末端までマネーが行き渡らないと効果は生まれない。


だから、末端経済はまだ2年程度は掛かると言う事なんだが、

アベノミクスの効果が無いとか、間違っていいるとか言う事ではない。

あまりにデフレが深すぎて、そう簡単に埋まらないのだ。

本来、リーマンショック直後からアベノミクスをやっていたら、

今頃春の暖かな風の恩恵を受けていたのに、

民主党がデタラメをやって、よりデフレを深刻化させてしまったのだ。


あと二年、それまで今しばらくの辛抱だ。




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