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殆どが赤字

先日、決算の事で会計士と色々話をした。
ウチの会計士は、彼がまだ資格を取る前、ある会計事務所に勤めている頃からの付き合いで、
釣り仲間でもある。

預っている会計処理で、全体のどの位が黒字企業なのか聞いてみたら、
黒字で申告できているのは、2割にも満たないのだそうだ。
それも、業績が良くて黒字と言うのは極少なくて、
経費を節減した結果黒字になったと言うのが多いそうで、
殆どは赤字なのだそうだ。

このところ厳しくなっているのは、運輸業界で、
燃料費の高騰が相当きつくなってきているみたいだ。
荷物を運ぶにしても、往復で仕事があれば良いのだけれど、
片道だけだと利益が出ないのだそうだ。
だから長距離の片道は断るか、荷主に運賃の割増をお願いしているそうだ。

飲食関係も相変わらず厳しいそうで、
中にはこれでは食って行くのも大変だろうと言う所もあるそうだ。

あるラーメン屋は、月々の収入は5万円なんだそうだ。
ただ独身の若いあんちゃんで、味はこだわりがあるみたいで、
身軽だから店に寝泊まりして頑張っているらしい。

この処唯一良くなっているのが、建設業関係で、
消費税増税の駆け込み需要で、仕事が増えているそうだ。
ただそれもホンの一瞬で終わりそうだ。

それ以外はどこも相変わらず厳しいそうで、
みんな景気回復とは無縁で、ぎりぎりの線でやっているらしい。

こんな状態で法人税を減税した所で、景気には全然影響を与えない。
元々赤字なのだから、減税のしようが無い。

法人税減税で恩恵を受けるのは、大企業だけで、
減税で得た利益は、内部留保に積み上がり、それが国内の設備投資などに回れば良いのだが、
外国に投資されたら元も子もない。

本格的な財政出動は来年度予算からだから、内需が動き出すのは早くても来年秋頃からで、
全体に良くなるにはまだ2年から3年は掛かりそうだ。




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