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傾いたマンション

横浜で三井不動産が分譲したマンションが傾いた件、
原因はパイルが支持層まで届いていなかった事が原因なんだそうだ。

基礎工事を行った会社では、一人の社員がしでかした事だと発表だとあったが、
一人の社員がした事だけで、こんな事にはならない。
まぁトカゲの尻尾切りなんだろう。

件のマンションが建設された当時、デフレが進行していて、建設コストを下げる事がしきりに行われた。
マンションの利益率というのは、案内低くて5%程度なんだそうだ。良くても10%との事。
だから少しでも建設コストを下げようと、下請けを叩いていた時期だ。

下請けだって利益を得なければならない。
そうなりゃパイルの量を減らすとか、コンクリートの量を減らして、工費を減らし利益を得ようとする。
その結果、パイルを打つ箇所は減らせないから、パイルの長さを減らす事になる。
当然パイルは短くなるから、支持層まで届かなくなる。
更にパイルを巻く生コンの量も減らしていたと言う事なのだろうと、俺は推測している。

パイルが支持層に届いていなくても、摩擦力でしばらくは持つ。
だけど、東日本大震災なんかがあったから、揺すられて沈んだのだろう。

まぁ倒壊する事は無いのだろうけど、三井の信用というか、マンション業界の信用は大きく毀損しただろう。
パイルなんて、もっとも見えない部分の不正で、一般人が調べようも無い所で不正をやったのは、
業界として致命的だ。

件の一段のマンションは、三井が全額負担で立て直すそうで、さすが資金力の有る財閥系企業だ。
しかし基礎工事をやった会社は、タダでは済まないだろう。
ご苦労なこった。

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