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因果応報 地獄行き2

前回の続き。
件の強欲男。仕事もできないくせに、儲けを独り占めしようとして仕事を請けたものの、
何にもできなくて時間ばかりが過ぎていって、とうとう売主を怒らせてしまった。

強欲男は実に恵まれていて、母親がある地元大手の不動産屋の幹部の親戚。
そんな伝手から物件を回してもらっていた。

更に知り合いに、資産家の不動産屋を紹介してもらった。
資産家と言っても、大金持ちでは無い。小金持ち程度だ。
小金持ちと言っても、数億円程度は現金でポンと出す。

資産家不動産屋の社長は人が良く、
だけど元々不動産屋じゃないから、詳しいことはあまり良く知らないみたいだ。
その不動産屋というのが売主で、今回ウチに販売を依頼してきた業者だ。

強欲男は、地元大手不動産屋からもらった情報を、資産家不動産屋に買わせた。
そしてそれを商品化して売って、更に儲けようと企んだ。
そんな物件が、ここ二年の間で三本程続いた。

所が強欲男は仕事を知らないから、いずれも段取りが悪く、商品化にやたら時間がかかり、
マトモに商品化したのは一つだけで、それも奴の段取りでは無く、
しびれをきらした資産家不動産屋が動いて商品化したそうだ。
その他の物件は、裁判になってしまった物件もし、
二年近く掛かっても、未だに許可が取れない物件もある。

資産家不動産屋はたまったものでは無い。
資金は寝ちゃうし、売るに売れないし、許可関係がどこまで進んでいるのか連絡も無い。
あたりまえだ。強欲男は物事を知らないから、他人任せでやっていて、
ちっとも話が前に進んでいなかったのだ。本人も内容をちゃんと把握していなかった。

それには情報を出した地元大手不動産屋の幹部も堪忍袋の緒が切れて、
強欲男を仕事から外して、ウチがその代わりに入る事になった。

強欲男は今仕事が無く、経済的にかなりしょっぱい状態に陥りつつある。
誰かに泣きを入れて、仕事を回してもらう様に頼んだと、風のうわさに聞いた。
地元で仲間を裏切って、散々悪さをしてきたから、強欲男に仕事を出す奴は居ない。
仕事を出しても、美味しいところだけ持って行かれてしまうから、誰も相手にしなくなった。
強欲男は不正にリフォームローンを引っ張って、それを食いつぶしている様だが、
その内全部食いつぶして破産するだろう。

しかしバカな奴だ。欲に目がくらんで独り占めしようとして、
出来ない仕事を引き受けて、やっぱりダメで締め出された。
損害賠償請求されないだけでも、ありがたいと思わなけりゃならない。

昨日強欲男は資産家不動産屋に呼びつけられて、散々文句を言われた様だ。
その直後俺が資産家不動産屋に行ったのだが、強欲男はしょげていた。
それと同時に、俺に仕事を取られたと思った様で、ふてくされて居た様にも見えた。

因果応報。強欲男はこの先地獄を見る事になりそうだな。

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