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バカは飛び込み営業が平気

俺は学校を卒業して不動産会社に就職した。
最初は仕入れ開発部に放り込まれ、
そこで不動産・建築・土木の基本を徹底的に叩き込まれた。
上司は頭の良い人で、
今の俺があるのは、
この人のお陰だと今でも思っている。

次に放り込まれたのは営業部だ。
営業部で営業のノウハウを身に着けた。
ところが、
営業部の上司はバカで、
結局俺は、
このバカに嫌気が差して転職した。

営業部の上司は、
多分IQ.EQ共低いのだろうと思う。
昔ながらの営業スタイルを押し付けてくる。
俺は直感的に、
そんなやりかたでは成績は上がらないと思い、
自分に合ったスタイルで営業活動を行った。
上司は俺に対して、
俺のやり方に厳しく指導をしていたが、
俺は無視して俺のやり方で順調に成績を上げてゆくと、
その内、何も言わなくなった。
まぁ相当嫌われていた様だが。

バカ上司はEQが低いせいもあって、
客の心情など無視してゴリゴリ押すだけ。
当然ハマらない客は契約にならない。

俺は客の心情を察して、
不安や疑問を埋めて、
客の利益や将来の希望を提示していった。
結果は一目瞭然で、
営業に転属して3ヶ月目にトップ賞を取った。
以来常にトップクラスに居た。
あえて常にトップを取らなかったのは、
疲れるのと、
トップの立場に興味が無く、
本社からの出向社員だったから、
いくら成績を上げても、
俺は給料が変わらなかったからだ。

バカ上司は、
やたら飛び込み営業をやらせる。
理由は自分がそうしていたからだ。
しかし俺は飛び込み営業をしなかった。
いきなり不動産セールスマンが来て、
「待ってました!」と言う客はほぼ居ない。
居たら相当ラッキーか、
客が気弱かバカだ。

俺は客の心情を考えてしまう。
いきなりセールスマンが来たら嫌だろうなと。
それなりに突破するテクニックも知っているが、
飛び込み営業するよりも、
もっと効率的なやり方を編み出していたから、
俺は飛び込みを一切しなかった。
そこも上司は気に入らなかったのだろうな。

しかしバカな、
すなわち、
EQの低い営業マンは、
客の心情など考えないから、
平気で飛び込み営業をかける。
だけど効率が悪いから成績は上がらない。

EQの高い営業マンが、
無理やり飛び込み営業をさせられると、
苦痛で辞めてしまう。
まぁ当然だろう。
しかしバカ上司はそれを見て、
「根性が無い。」と言う。

今営業マンで、
会社から飛び込み営業を強いられて、
心が折れそうになっている営業マンが居たら、
そいつは頭が良い奴で、
そんな会社辞めて他の会社に転職したほうが良い。
その方が自分の才能を開花させられる可能性が高い。

バカは相手の事など何も考えないから、
平気で飛び込み営業が出来る。
だけど、
バカだからその後のエスコートができなくて、
成績にはつながらない。

一つ良い方法があるんだが、
バカと頭が良い奴が組んで、
バカに飛び込みさせて見込み客を見つけさせる。
その後、頭の良いやつがエスコートして契約に結びつける。
その代わり成績は半分っこだ。
実際にこれをやっていた奴を知っている。

会社としてはこの方法が良いのだが、
契約に至るまでの労力と時間は、
圧倒的に頭の良いやつの負担が大きい。
なのに、
報酬は半分っこだと割に合わない。

バカが納得して報酬の3割、
頭の良いやつが7割とすれば良いのだろうが、
利害が対立して
この方法は成立しない。
だって、
バカにも欲はあるから。
ってか、
バカほど欲があるから。

この方法が成立する条件は、
バカがお人好しである事だ。

今は飛び込み営業から電話営業に代わっているみたいだが、
それとて同じ。
テレコールが苦痛な営業マンは頭の良い証拠で、
テレコールが苦痛で仕方ないのら転職して、
自分の才能を伸ばす仕事に就いた方が良い。

相手の心情を察する事ができるEQ、IQの高い営業マンは、
飛び込みやテレコール以外で見込み客を見つける手段を、
編み出すのが成功の秘訣だ。
その方法は、
立場や環境によって違うから、
其々で考えて編み出すしか無い。

営業は科学だ。
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