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ウチは不動産屋だ。

昔ながらの大きくて重いリヤカー。
40年選手のリヤカーで、
これまで一度もタイヤ交換をした事がないそうで、
とうとうパンクした。
そのタイヤ交換をする羽目になった。

経緯を書くと長くなるので端折る。

以前にもリヤカーのタイヤ交換はやった事がある。
以前も40年選手のリヤカーのタイヤで、
ホイールがサビでボロボロになっていて難儀した。
今回も同じ様な感じだ。
ってか、
出処は一緒だww。

聞けば街中のおしゃれな自転車屋さんでは、
リヤカーのタイヤ交換をやってくれないんだそうだ。
それで俺のところに話が来たんだけど、
ウチは不動産屋だぞww。

まず古いタイヤを外すんだが、
こいつがすごいボロボロ。
良くもまぁこれまで働いてたよ。
タイヤ外したらやっぱりリムが錆びてボロボロ。
表からは分からなかったが、
長い間雨ざらしになっていたためだろう。
ベアリングも油っ気が殆どなかったから、
グリスアップしておいてやった。

リムがサビで凸凹していたから、
軽くヤスリでさらって平らにして、
新しいタイヤをはめ込むんだが、
こいつがちょいと手間が掛かる。

去年だか一昨年に、
リヤカーのタイヤ交換を安請け合いした。
あんなもの、
自転車のタイヤのでかい版だろ!?
てなもんだったんだが、
外してみて目が点になった。
なんじゃこりゃ?

リヤカーのタイヤは、
自転車やバイクのタイヤとは違う構造になっていて、
タイヤのゴムが、
チューブをぐるりと一周包み込む様な構造になっているのだ。
通称「耳」とか「べろ」ってやつだな。

普通はビードをリムにはめ込むだけなんだが、
両側の耳をリムの奥まで突っ込んで、
チューブを包み込んだ上で、
ビードをはめ込まなくてはならぬ。
この構造を理解した上で作業しないと、
永遠に終わらないww。

はめる時のコツは、
内側をはめる時にちょいとコツがあって、
やった人じゃなきゃ分からないと思うが、
一方をある程度嵌めたら、
そこん所のビードをクランプで挟んで、
外れ無い様にしておく。
これをやらないとすげぇ疲れる事になる。

こんどは、
反対側から耳をタイヤレバーで引き起こして、
下に押し込む様にするとスルスル入ってゆく。
引き起こすところがミソ。
ネット動画では、
耳をタイヤレバーで押し込んでいたが、
それでは難儀する。
最後はちょっときついけど、
力に物を言わせて耳を押し込むと入る。
最後にビードを押し込んで収めれば完成。

簡単に書いているが、
30分ぐらいは掛かるから。
そんなに簡単な作業じゃ無い。
自転車屋に頼むと、
1本で6千円から1万円は工賃を取られるそうだ。
ずいぶん高い様に思われるが、
手作業で、技術と力が必要な作業だから分かる。
機械ですぅ~っと入れる訳じゃ無いからな。

自転車技士の資格試験には、
リヤカーのタイヤ交換の実技試験があるそうなんだが、
街中の自転車屋じゃ、
リヤカーのタイヤ交換の依頼なんで殆どないから、
忘れちゃって、できないんだろうな。
それに、
技士が居ない時は、
リヤカーのタイヤ交換なんてやった事が無い奴だろうから、
余計に引き受けてくれないんだろう。

かと言って、
田舎の自転車屋に、
パンクしたリヤカーを引っ張って往くわけにもゆかず、
難儀していた所、
俺がリヤカーのタイヤ交換ができる事を、
近所のツテで聞いて来た様で、
俺の所の依頼が来た訳だ。

俺は自転車屋じゃないから、
交換賃なんて受け取らなかったが、
後でビールを持ってきてくれた。
でも俺は、
ビールは飲まないんだけどなww。
美味い日本酒は大歓迎だ。
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