勝手にぶつぶつ
狭くて大変
違法建築に対して、以前は銀行の住宅ローンが使えた。今はダメだ。
15年ぐらい前に建築された建物を扱う事になったんだが、小屋裏部屋が、完全に3階になっている。
この建物は、ツーバイフォーで建築されていて、ツーバイフォーは構造上小屋裏に広い空間が取りやすく、
その為、面積、高さ共に限度いっぱいまで広げられているため、3階建の建物として登記されているのだ。
所がそれだと容積率オーバーで、事実上売れない。
そこで、階段を上がった所に枠を組んでボードを貼って箱をかぶせたような形にしてしまおうという訳だ。
階段は収納階段で、上がった所に1坪程度の面積で、高さ1.4m以下の箱を作るんだが、
話だけ聞けば簡単そうなんだが、これが言うとやるとでは大違いの大変さ。
ます箱なんだが、簡単な物は法務局が認めない。しかも現地調査がある。
だからそれなりにしっかり作らなければならない。
ツーバイフォー材で枠を組んで、9.5mmのボードを張るんだが、
予めスペースが無いのは承知していたから、予め資材置き場で刻んで持って行ったんだが、
スペースが無いから、ビスを打つのに一苦労。場所によってビスが打てないから、
横から打ったり、下から打ったり斜めに打ったりだ。
枠に予めボードを張ってしまうと、各壁がこれまたスペースが無いから連結できない。
だから枠を組んでからボードを張るんだが、これまたスペースが無くて一苦労。
収納階段を上がった周りには、転落防止のために腰壁があって、こいつか曲者で、
ボードが入らなかったり、手が入らなかったりでこれまた一苦労。
さらに材がねじれたり、反ったり、垂れたりで、寸法通りに刻んでいるのに収まらない。
スペースが無いから、普段簡単にできる事ができない。ひとつの事をやるのに、その前に物をどかしたり、
道具を取りに行ったり、10倍手間が掛かる。
散々苦労した挙句、一日では終わらず、また今日も格闘する事になっている。
厳しい状況は予想していたが、その5倍は大変で、面積の割に手間はとんでもなく大変。
それなりに工賃を頂いて、その後売却をさせてもらうから、とにかくやらねばならない。
工事が終わったら、土地家屋調査士に依頼して、表示変更登記を行う。
変更登記が終わったら、再び箱を分解して元に戻すという寸法。
買った人が再び売る時は知らないww。