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宅地建物取引主任者試験に合格するコツ

宅地建物取引主任者は来春から宅地建物取引主任士に名称変更されるそうだ。
そんな事もあって、来年から試験が難しくなるとかで、今年の受験者は近年に比べ多かったそうだ。

俺が宅地建物取引主任者の試験を受けたのは、確か平成3年だったと思うんだが、
日本中不動産ブームで、史上最高の45万人が受験した年だった。

会社の命令で学校に行事を命ぜられた。しかし自費でだ。
初めて学校に行った時、こりゃダメだと思った。
授業と言ってもビデオで先生が教科書を読んでいるだけで、わざわざ学校に来る程の事は無い。
これなら自分で本を読んでいた方がマシだと思い、一日だけ学校に行って、それ以降行くのを止めてしまった。

勉強を始めたのは7月ぐらいからで、まず教科書を3回通り読んで、
その後は試験まで問題集を繰り返しやった。
それで合格した。

最初に教科書を読んだ時は、意味がわからず全部読むのに1ヶ月掛かった。
二回目は何となく意味が分かって、1週間ぐらいで読み終えた。
三回目になると、次のベージに何が書いてあるかおぼろげながらに分かって、
1日で読み切る事ができる様になった。

問題集も、最初は間違えだらけ。どうして間違えたのかチェックした。
二回目は問題を読んでいると、教科書のあそこに書いてあった事だな!と
そのページが頭に浮かぶ様になって、正解率がぐっと上がった。
三回目以降は、繰り返し問題を解くことで正答率を上げる事ができた。

こうして俺は試験に挑み、学校に通っていた連中が、傾向が全く違う問題に面食らっているのを横目に
スラスラと解いて合格した。
分からなかったのは、判例の問題で、そんなもの見たことも聞いた事もなかったから、
どうせ他の奴も同様なのだろうと思って気にもしなかった。

建築基準法や都市計画法などのその他の法令は、そのまま覚えればよく、
その割合も少ないから難しい事ではない。


今年の試験で受けた人たちの話を聞いていると、過去と問題の傾向が違ったとか、
学校でやった問題が出なかったとか、どうやら受験のテクニックに偏った勉強をしている様だった。

宅建取引主任者試験の点の稼ぎどころは民法と宅地建物取引業で、
このふたつを抑えておくことで合格点の8割は抑える事ができる。

民法と宅地建物取引業は、その条文が出来た背景と意味を理解しておけば、
どの様な問題が出題されても解けるはずだ。
過去問題も傾向も関係ない。

俺はこの様に勉強した結果、史上最高の人数が受験した、
それまでとは全く違う傾向の問題が出題された試験でも、
らくらく合格することができた。

しかも全問解くのに1時間を要しなかった。30分ぐらいで終わって時間を持て余し、
当時は1時間を過ぎると退出できたので、とっとと退出して駅が混む前に帰ってきた。

来年から出題傾向が変わるとか、難しくなるとか言われている様だが、
民法と宅地建物取引業が占める割合はこれまでと同じだと思われる。
その条文が出来た背景や意味を理解していれば、
出題傾向が代わっても何の問題も無く解けるはずだ。

学校になんか行かなくても、勉強のコツを掴んでおけば合格できると思う。
宅建の試験は、国家試験の中でも簡単な方なのだから、
不動産業に携わる人は、是非チャレンジしてもらいたいと思う。


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