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郊外の不動産屋 瀕死

首都圏郊外の建売市場が死んでいる。お客が居ない。
首都圏から30キロ以遠の一時取得者向けの建売が売れない。
というか客が居ない。

首都圏から15キロ程度までの動きは活発だとの事。

売れない理由は客層だ。

首都圏から30キロ以遠の客層は、地元に就業している客が多く、所得も少ない。
所得が少ないと、住宅ローンの審査が厳しくて契約しても、ローンで落ちる確率が高い。
また、中小企業に勤務していると、勤務先の内容でローンが通らない事がある。

さらに、収入が少ない為、マイホームを持つ事ができないため、
総客数が少ない事もある。
供給過多なのだ。

一方、首都圏から15キロ以内は、都内に通勤している比較的年収の高い客層。
消費税の値上がり前に買おうと言う考えが働いて、比較的動きがある様だ。

困るのは営業マン。不動産営業マンの多くは歩合給。
契約にならないと、マトモな給料は無い。
真面目な営業マンほど食えない。

ズルい営業マンは、アルバイトをして何とか凌いでいる。

もっと困っているのは、在庫を抱えた地元の不動産会社。
在庫を抱えたままだと、金利は掛かるし、資金は寝てしまうし、収益は無い。
自社が持っている物件の近くで、大手建売会社の物件が叩き売りなどしようものなら、
ひとたまりも無い。

売れ行きも芳しくないから、郊外の不動産は未だデフレ状態だ。

不動産屋と言うのは、波が大きくて、良い時は大きく稼ぐが、ダメな時は丸でダメで、
経済の動きに大きく翻弄される。

知り合いの不動産営業マンも危機感を募らせていた。
「こんなに悪いのは初めてだ。」と。

アベノミクスが効いてくるのが早いか、力尽きるのが早いか、
郊外の不動産屋は今、チキンレースをやっている。



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