忍者ブログ

立ち直れないマクドナルド

日本マクドナルドが、過去最高のマイナスが続いているとの事で、泥沼から抜け出せない。

マクドナルドの食材はほとんどが輸入品からできている。
これまで円高を利用した薄利多売戦略で来たが、アベノミクスが始まって、
為替が円安に振ったのと同時に商品価格を見なおして、薄利多売戦略を止めた。
商品の割高感を顧客が感じたのだな。

すると途端に客が離れた。更に消費税増税で客は離れてゆく一方、
そこに異物混入事件が起きて、その対応もまずかった事から、業績回復に至っていない。

原因は様々あるが、一番の原因は販売戦略の失敗。値上げのタイミングが悪かった。

アベノミクスで経済が回復するかと思いきや、消費増税で景気回復は足踏み状態。
マックの購買層の懐事情は、却って悪化してしまった。
物価があがって収入が増えていないから、消費が伸びる訳が無い。
別にマック食わなくても人間は生きて行ける。マック食うなら牛丼の方が安くて腹持ちがいい。
中途半端に値上がりして、コストパフォーマンスが落ちたマックの売上が落ちるのは当然だ。

マックの業績を回復させるには、以前の薄利多売に戻すか、景気が追いつくのを待つしか無い。
どちらにしても、企業としては厳しい状況だ。

マックだけじゃない。他の物品も同様だ。
円安による値上げと、その便乗値上げで、物価が20%程度上がった。
所が消費がついて来ないから、昨年あたりから値を下げている商品がある。
卵は一時期ひとパック200円程度まで上がったが、現在は150円ぐらいに下がっている。
牛乳も同様の動きがある。もやしは元の木阿弥だ。

当たり前の話なんだが、顧客の懐具合に合わせなければ、物は売れないと言う事だ。

不動産にしても同様で、安いものから売れている。
ここ最近都内23区内の物件も値を下げている。景気回復の勢いが削がれた結果だ。

中途半端な単価のマックは、よりその影響を受けやすい。
マクドナルドの業績回復の道のりは、政治の経済政策に左右されると言う事だ。

PR