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大将の悪事 公になる

ウチの事務所が入っている区分所有建物の、
元名物自治会長(お山の)大将。
こいつ、数年間に渡って、
本来自治会に入るべき交付金を着服していた件、
現在の自治役員の中では問題になっていたんだが、
この度、
全自治会会員に対して、
着服していた件が公になる事になったらしい。

というのは、
自治会が大将に対して返還請求したんだが、
大将はこれを拒否。
それならばと言う事で、
現自治会長が大将が着服したカネを負債に計上し、
今後、公に返還を求めて行く事から、
自治会員全員にこの事件を共通認識としてもってもらい、
次に行われる総会の議案とする事に決めたらしい。

前述の通り、
事件の詳細を知るものは、
自治会役員の一部だけで、
その他の自治会員たちは、
自分たちに交付された交付金が、
大将に着服されていた事を知らない。

総会議案にするには、
会員全員に事件のあらましを知ってもらわなければならず、
大将の悪事が、
公に晒される事になった様だ。

当初裁判を起こす話もあったが、
事件の内容が案外複雑で、
これを弁護士に依頼すると、
返還金額と同じぐらいの費用が掛かってしまうとの事で、
法的措置をとらないで、
自力で回収する事にしたそうな。

しかし、
強制的に回収するには法的措置が必要で、
大将を説得して返済させなければならない。
しかし大将は頑なに応じない。
そこで、
事を公にして、
会員全員から圧力を掛けて、
返還させようとした様だ。
だけど、
俺はすんなり大将が返還するとは思えない。

俺には回収する方法の考えがある。
それは、
大将の相続人に支払ってもうら事だ。

大将は御年70代後半、
だいたい10年後ぐらいにはくたばるだろう。
それまで法定利息をつけて、
毎年大将に返還請求し続けるのだ。

大将が死亡して3ヶ月が過ぎたら、
大将の相続人に請求をする。
そうすると元金の他に、
3%の法定利息が乗っかったカネを回収できる。

相続人は大将が、
自治会から返還請求されている事を知らないらしい。
なんでも事実上家庭内離婚と
家庭内別居が夫婦・親子間である様で、
家族は大将が何をやっているのか知らないみたいなのだ。

大将は大将名義の不動産や預貯金を持っている。
当然相続人はこれらを相続する。
相続放棄をするなら、
大将が死亡して3ヶ月以内だ。
3ヶ月過ぎたら、
原則として相続放棄できない。

相続人が相続放棄できない状態になった所で、
自治会は大将の負債を相続人に請求するわけだ。
しかも年3%の法定利息を上乗せして。

この低金利時代に
3%の利回りを保証する金融商品は無い。
自治会は大将が着服したカネが
今すぐ必要な訳じゃない。
大将の所在も相続人もわかっているし、
毎年請求し続けていれば、
同居していた相続人は知らないとは言えない。

相続人が支払いを拒否するには、
債務不存在の申立をしなけりゃならんが、
債務不存在の証拠が相続人にには無い。
一方自治会の方には、
大将の負債を証明する証拠が山ほどある。

そんな訳で、
今すぐ裁判だ、調停だと騒がず、
法定利息を付けてじっくり寝かせれば、
大将が生きて支払いを拒否された期間、
たっぷり利息が上乗せされて、
カネを回収する事ができる寸法だ。

来週辺りに、
大将の悪事を記した書面が配られるそうで、
そしたら大将、
どういう顔をするのか、
はたまた怒鳴り込んでくるのか、
乞うご期待!
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