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安全第一

香港の高層団地で大規模火災が発生し、
多くの死者と被害者が出ているらしい。
亡くなられた方に哀悼の意を、
被害を受けた方にお見舞い申し上げる。

随分昔だが香港に行った事がある。
当時建物の建設現場の足場に竹を使っていた。
香港では竹が安価で入手でき、
加工も簡単だから昔から足場には竹を使っていたとの事。
それが、
現代の高層建築現場でも使われているとは、
ある意味すごいな。
竹の足場で30階を超える建築物の足場にするんだぜ。

火災の原因はまだ報道されていないが、
竹の足場と養生ネットが燃えて、
各階の部屋に火が移り、
更に隣接する建物にも延焼して
大規模火災になってしまったようだ。

映像を見ると、
まるで木造建築物の火災の様な燃え方。
多分内装材は不燃材が使われていないのだろう。

昔台湾に行った時。
姿形は日本の建造物と同じだが、
基本的なところが雑で、
確かに表面は綺麗だが、
中身はまだまだ日本には追いついていないなと思った事がある。

台湾ですらこれなんだから、
香港や中国本土はもっと酷いのだろう。

日本の安全基準ってのは、
「こんなに必要か?!」
と思う事がいっぱいあるんだが、
その御蔭もあって事故が少ないのだと思う。

必要以上の安全基準のため、
建設コストが上がるが、
それは安全・安心料だと思えば仕方ない。

その点ワイルドな考えの半島や大陸では、
見た目と利益重視で、
見た目は同じ様に見えるが、
安全基準を含め、
中身が全然駄目なんてのは良くある話。

ちょっと懸念しているのは、
今回の火災を期に、
香港では竹の足場が禁止され、
日本と同じ鋼管を使った足場に切り替えた場合、
足場の価格が値上げされるかも知れぬ事だ。
当然それは建設価格に影響して、
さらなる建設工事価格の値上がりに繋がらないかと言う事だ。

まぁともかく、
工事は安全第一だ。
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