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のたうち回るユーロ

ECBがついにマイナス金利を実施する。

マイナス金利とは分かりやすく言うと、金を預けると手数料などを取られて目減りすると言う事だ。
つまり預けると損すると言う事。

ECBなどの主要中央銀行がマイナス金利を実施するのは、異例な事。
ユーロ経済は我々が日本で考えているよりも悪い事態に陥っていると言う事だ。
正式な発表は無いが、おそらくデフレに陥っているものと思われる。

かのドイツでさえ、年々数値を悪くしている。
そりゃそうだ。お得意様の景気が悪くなっているんだから、
買ってくれる人がしょっぱければ、作る方も売れないと言う事だ。

ECBのマイナス金利は、各金融機関に貸出を促す事を意味している。
つまり市中にマネーを流せ!と言う事だ。

共通通貨のユーロは、各国の国情に合わせて金融政策が取れない。
そこで今回は自棄のやんぱちかどうかは知らないが、
マイナス金利というウルトラÇを行うと言う事だ。

それだけユーロ経済は深刻な状況に陥りつつあると言う事だ。

日本もマイナス金利にしたらいい。
幾ら量的緩和を実施しても、日銀の当座に積み上がるだけで、
ちっとも市中にマネーが流れない。
デフレ克服には、とにかく市中にマネーを流すこと。
投機にマネーを回してはいけない。
投資を促す様にしなければならない。


ECBがマイナス金利を実施するとは、相当切羽詰まっていると俺は捉える。
リーマン・ショックから6年。日本も誤った経済政策で未だデフレから脱却できていない。
ユーロはリーマン・ショック後から量的緩和を実施しているものの、
複数の国による共通通貨の為、国情に合わせた金融政策は適切では無く、
未だに経済回復の芽は出てきていない。

最近ユーロ離脱の話しも仄聞しているから、
ECBとしては、思い切った政策を執ったのだろう。

日本は量的緩和と財政出動をセットで行うという、画期的な経済政策を実施しようとしている矢先、
消費税増税という、大たわけを行ってしまった。
それでもユーロに比べたらまだマシだ。

ユーロはこの先どうなるのだろう。
離脱する国が出るのだろうか。
そうでなければ、ユーロ全体が復活するには、相当の時間が掛かりそうな気がする。
やはり共通通貨はダメなんだなとつくづくそう思う。


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