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羅生門

「羅生門」は芥川龍之介の小説。
そして黒澤明の映画「羅生門」がある。
小説と映画ではストーリーが異なる。
今回は映画の方の「羅生門」だ。

映画は平安時代が舞台で、
殺人と強姦事件が起きて、
4人の目撃者と3人の当事者が事件を語るが、
皆言う事が異なるから、
真相は分からずじまいと言う話。

沖縄で警察署が、
約400~500人の暴徒に襲撃される事件が起きた。
その原因は、
高校生と警ら中の警察官との間で何らかの接触が有り、
高校生が失明したと言う事からだった。

暴動の原因と成った事案なんだが、
この真相が良くわからない。
報道機関や当事者、関係者によって書かれている事が違うのだ。

ある報道では、
「深夜、件の少年がコンビニでたむろしていた所、
 警らのパトカーが少年を見つけ、
 職務質問しようと降りて近づいたら、
 少年は補導されるのを恐れてバイクで逃走しようとした所、
 警察官と接触して、
 何らかの原因によって少年が負傷した。
 数分後少年は自ら
 『単独事故を起こして怪我をした。』
 と救急に電話して事が明らかになった。」
と報道している。

またある報道では、
 「暴走行為の110番通報を受け、警察官が徒歩で警戒して警らしていた所、
  路地から少年が運転するバイクが正面から突っ込んできて、
  制止を求めたにも関わらず停止せず、
  警察官と少年が接触して少年が怪我をした。」
と報道している。

怪我をした少年自身は
 「警察官にいきなり右側から警棒で殴られた。」
と言っている。

少年の母親と少年の叔父は、
 「少年は友達に忘れ物を届ける所だった。
  優しくて正直な性格だ。」
と言っている。

別の報道では、
 「警察官は当時、警棒を携帯していなかった。」
とある。

暴動の元になったツイッターでは、
「少年が警察官から警棒で不当な暴力を受け失明した。」
とある。

何がなんだか分からない。

これは俺の推測なんだが、
少年側には、
警察に関わると都合の悪い事情があったのだろう。

警察側には、
真相が明らかになると、
現場の対応のまずい部分が明らかになる事を恐れているのだろう。

それぞれに落ち度があった事なのだろう。

平日の深夜に高校生がバイクに乗っているなどは、
普通の事では無いと俺は思う。
警察官に停止を求められたら止まれば良いだけの話。
そもそも深夜は家で寝ていれば、
この事案は発生しなかった。
親も子供が深夜にバイクで外出する事を何とも思っていない様だ。
この親にしてこの子ありだな。

警察官にしても現場の対応で、
何かまずい事があるのだろう。
しかし最近世間では、
ガキに対して甘い風潮があるから、
警察官は強い態度で臨まなければ、
少年らに対処できない事情もあるのだと理解できる。
口で言っても分からないガキには、
体で覚えさせるしか無い。
俺は警察びいきだ。

暴徒に警察署が襲われた事を重視して、
国も腰を上げるみたいだ。

先述した通り俺としては、
「ガキは夜はおとなしく家で寝てろ。」
と言う事だ。
そうすりゃ、
ガキは失明する事も無く、
警察署も襲撃される事も無かった。

ただし今の所はまだ、
真相は「藪の中」だ。
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