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福知山花火会場爆発事故

学生の頃、ガソリンスタンドでアルバイトをしていた事がある。
当時はセルフなんて無かったから、従業員が給油していた。

真夏になると、給油口のキャップを外すと、中からガソリンが吹き出す事が時折あった。
これは、タンク内のガソリンが少なくなって、タンク内のガソリンが揺られ、
熱で暖められてたガソリンが気化して膨張し、キャップを開けると同時に吹き出す現象だ。

福知山の花火会場で起きた火災事故は、多分これと同じことが起きたのだと推測される。

当日は猛暑日だったそうで、炎天下に置かれたガソリンタンクの中では、
気化が進んで膨張していたものだと思われる。
そんな状態でキャップを開けた物だから、気化したガソリンが一気に吹き出し、
近くの火種から引火して、爆発炎上したもだと推測している。

気化したガソリンの中にいた人はひとたまりもない。ガソリンの混合気の中に居たのだ。
燃えやすい状況の只中に居た事になる。
そこに火種があって引火すれば、爆発的に燃焼する。
ガソリンエンジンのシリンダー内に居る様な物だ。

ガゾリンタンクのキャップを開けたのは、テキ屋のあんちゃんだったそうだ。
テキ屋のあんちゃんが危険物取り扱いの資格を持っているとは思えない。
おそらくアニキに言われて、少なくなった発電機の燃料補給をしようと思ったのだろう。

炎天下で熱せられたタンク内のガソリンは、大いに気化していて、
それをガスコンロの近くで開けようものなら、
発火点が低く、爆発力の強いガソリンに一気に火が付いて、爆発炎上したものだと思われる。

無知が引き起こした事故だったのだと思う。
タンクのキャップを開けたあんちゃんだけを責める事は出来ない。
あんちゃんが、キャップを開けたら炎上爆発すると言う認識があったら、
キャップは開けなかっただろう。

またアニキもその事を知っていたら、タンクの息抜きのネジを緩めていたか、
火気の無い所で息抜きキャップを開けさせて、
気化したガソリンを十分抜いてから給油する様に指示しただろう。

何とも不幸だったのは、亡くなられた方や怪我をした方達だ。
彼らに落ち度は全くない。
不幸な事故としか言い様が無いが、被害を受けた人たちはそうも言ってられない。
しかしテキ屋に損害賠償能力があるとは思えず、結局は泣き寝入りになってしまうのだろう。

何とも後味の悪い事故だ。
最期になってしまったが、亡くなれた方にご冥福を、
怪我をされた方にはお見舞いを申し上げる。



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