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核爆発並み

レバノンで起きた爆発なんだが、
その威力は1.1Kt程度だったそうで、
それは核爆発と同じぐらいの威力だ。

爆発の原因は、
硝酸アンモニウム2750tが爆発した事で、
硝酸アンモニウムは、爆薬の原料になるものだ。

硝酸アンモニウムではないが、
実は小便から硝酸を取り出す事ができて、
火薬の原料にしている。
今はどうか知らないが、
以前自衛隊の基地では、
小便器がポリタンクに繋がっていて、
隊員の小便から硝酸を取り出して火薬の原料にしていた。

この度の爆発により、
ベイルートの建物約半分が破壊され、
爆発が起きた港湾設備は勿論の事、
住宅や病院も破壊され、
けが人の治療もできない状態になっているとの事だ。

レバノンは小さな国で、
食料の80%以上を輸入に頼っている。
ところが、
食料の荷揚げや保管をしていた港湾設備が破壊されてしまったから、
今後深刻な食糧難になる事が予想される。

この爆発によって家を吹っ飛ばされた人は30万人にも及び、
この人たちの住む場所も現在無い状態。
カルロスゴーンの家も半壊したそうな。

死者においては現在の所、はっきり分かっていないが、
相当な数になるのだろう。

レバノンの悲惨な状況に対して、
フランスをはじめとするヨーロッパの複数の国の中から、
支援の手を差し伸べている。

爆発の原因になった硝酸アンモニウムは、
ロシア人が保有する船で輸入されて、
倉庫に6年前ぐらいから保管されていた様だ。

硝酸アンモニウムが大量に倉庫に保管されていた背景には、
政治的な絡みがある様だが、
まだよくわかっていない。

現在の所では、
溶接の火花が原因だと言う情報がある。
ネットの動画を見る限りでは、
最初に火災が起きていて、
それが原因で爆発した様なんだが、
これもまだ定かではない。

レバノンは今年3月にデフォルトを起こしており、
元々国自体が資金難に陥っていた。

レバノンの政治体制は宗教の覇権争いが激しく、
国の意志がひとつにまとまらない状態で、
これがデフォルトを起こした原因のひとつでもあるんだが、
今後レバノンが復興するには、
あらゆる面で、
あまりにハードルが高すぎる。

果たしてレバノンは今後どうなってしまうのか。
遠く離れた日本にはあまり関係の無い話ではあるが、
中東の火種のひとつには間違え無く、
日本に影響がなければ良いのだが。
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