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マンションは運命共同体

三井のマンションが傾いた件、旭化成建材は、現場責任者をトカゲの尻尾にしょうとしている様に俺は感じる。

この問題の原因は様々ある。
施工現場の問題。設計の問題。雇用の問題。下請構造の問題。物理的な問題。
いろんな問題が絡まって起きている。これが問題の根本原因だと言う事を指摘するのは難しいと思う。

パイルは指示書の通りに打たれる。最後に検査して大丈夫か確かめる。ダメな時は是正する。

現場責任者は派遣だったそうで、工期を厳しく求められ、
月末で来月からは他の現場に行かなければならなかったそうな。

でかい現場になると二次、三次~十次下請けなんてのもあったりする。
件のマンションが建設された当時、建設業界はデフレまっただ中で、安かろう悪かろうだった時代。
見えなくなる部分はいい加減な施工をしている事もある。そんな現場を俺は知っている。

2011年に起きた東日本大震災。横浜あたりでも結構揺れた。
地盤の悪い地域は、建物が不同沈下したところもある。

様々な原因が考えられ、あるいは複合的に作用して今回の問題が起きている。

建物がでかいから、これを直すとなると、規模も大きくなるし、費用もかかる。
素人が新築のマンションを見て、瑕疵があるかどうかなんて分からない。
プロでも見ただけでは全部分からない。検査機器を持ってきて、大規模にやらなければ分からない。
そんな事をする奴は居ない。

俺がいつも言っている事なんだが、マンションは運命共同体だと。
マンションは所有者全員が共有している財産で、自分一人ではどうにもならない。
時として経済的負担が重くのしかかる事もある。

一方戸建ては自分の都合でどうにでもなる。簡単な補修なら自分でもできる。
もちろん高額な費用が掛かる事もあるが、自分の都合で処理ができる。他人の都合が関わる事は無い。

物事は自分の判断で決められる方が良いに決まっている。
だから俺は運命共同体のマンションは嫌いなのだ。



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