忍者ブログ

格安旅行会社 破たん

旅行会社が破たんだそうで、カネを振り込んじゃった客への返還はダメそうだ。

数万円ならまだしも、中には100万円を超える金を振り込んだ人もいるそうで、
お気の毒な事だ。
振り込んじゃった人は、多分取り戻す事はできないだろう。
もっと困るのは、言葉が通じない外国の旅行先でホテルに泊まれなかったり、
帰りの航空券か入手できなくなった人達で、
異国の地でどうすれば良いのか、路頭に迷ってしまう。

国内なら何とか帰って来る事ができるだろうが、
外国じゃあ言葉や文化が違うから、相当難儀するだろう。

この会社のビジネスモデルは、デフレビジネスで、
ホテルの空き室や航空機などの空席を安く大量に買い叩いて、
さらにバックマージンも利益としていたものだ。

所が、景気が回復するとともにライバルも増え、空室や空席は少なくなって、
薄利多売だから、一定量以上を仕入れないと利益が出なくなる。
昨年9月には、過去最高の売り上げを計上しながら、
外国に拠点などを作ったり、国内の拠点を増やしたり、
広告を増やした事から経費が増え、
利益率を悪化させてしまい、
とうとう資金が回らなくなってしまったのだな。
負債総額は151億で、かなりな金額だ。

景気が回復基調にあるのに破たんする企業というのは、
ビジネスモデルが、デフレを前提としているからだと俺は思う。
ある意味、他人の弱みに付け込んで安く買い叩いて売る。
安かろう、悪かろうでも、不景気ならば売れる。
だけど、利益は薄いから、ある一定上の量を捌かないと利益が出ない。
また、ライバルが増えると、値下げ競争が始まって更に利益が減る。
売上金額か過去最高だとは言え、利益は相当薄かったのだろう。

ある意味、デフレモデルのビジネスが破たんするという事は、
デフレからの脱却の時期に来ているとも言える。
損失を被った人たちはお気の毒だが、
それは、景気回復の兆しなのかも知れない。
PR