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力士の暴行事件

モンゴル人力士で横綱の日馬富士が、同じモンゴル人力士で幕下の力士を、酒に酔ってビール瓶で頭を殴って、頭がい骨骨折の怪我を負わせた事件。場所中にありながら日馬富士はこの件を受けて休場をし、相撲協会も重大な事案として乗り出した。

 殴られた力士の親方である貴乃花親方は警察に被害届を提出し受理された。取り下げる意思は無いそうだ。

 横綱は、強いだけではいけない。人格や品性も問われる。ところが朝青龍に然り、今回の日馬富士に然り、モンゴル人横綱はそのあたりの品性に欠けると前から思っていた。強ければ良い、負けなければ良いという意識の方が、彼らには強いのだろう。

 相撲は元々、神に奉納するもので、その所作が相撲の中には色濃く残されている。だからただ強いだけではダメで、人格や品性も問われる。

 ところが昨今の相撲は、特に朝青龍が横綱になった頃から、ただ単に強い力士が形式的に横綱に就任する様になった。強いというが、その相撲内容もレスリングの様な勝ち方がみられ、これもモンゴル出身力士の特徴だ。その根底にはモンゴル相撲出身だという事が言える。

 モンゴル相撲は、日本の相撲よりもレスリングの要素が濃い。だから正面から力と力でぶつかる日本の相撲とは、少し様相が事なる。だから強い力士がその様な手を使うと、日本の相撲では批判されるが、モンゴル人力士にとっては自然な事で、そういう所にも違和感を感じていた。

 こうした文化風習の意識の違いから暴行事件を起こしたのでは無いかと思われる。日本人力士に強い力士がおらず、また相撲人気低迷により、才能のある力士が得られない事と、番付が高い力士に対して、高額の報酬が支払われ、部屋の運営に大きく影響する為、外国人力士を積極的に入れる事も原因のひとつなのだろう。

 決して人種差別をする気は無いが、やはり日本人には日本人の気質があって、規範とか規律とか道徳とかが長年受け継がれ、DNAの中にある様に思える。そこが外国人力士との違いなのでは無いかと思う。

 日本人力士は正々堂々と戦おうとしても、姑息な技で敗れてしまう。それでも勝ちは勝ち。外国人力士が強いと評価される。特にレスリングの要素を持ったモンゴル人力士にだ。

 この事件を受けて、再度相撲協会は暴力に対して引き締めを図るというが、最終的には個人の意識が肝心で、文化や意識が違う者にまで、それがちゃんと届くかどうかだな。

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