勝手にぶつぶつ

呆れた不動産屋があった。

ウチで管理している賃貸物件があるんだが、
この度契約更新の手続きをした。
その時に、驚くべき事が発覚した。

二年前に、駅前のこじゃれた不動産屋が客づけした。
担当はあんちゃんだった。
当初からあんちゃんの言う事ややる事がとんちんかんで、
契約するまでに随分手間が掛かった。

契約の条件は、
入居者が生活保護を受けている人なので、
●代理納付制度を利用する事
●家財保険に加入する事
が条件だった。

俺はてっきり客づけ業者のあんちゃんが段取りを執っていたものだと思っていた。
この度契約更新になったら、
代理納付手続きをとっておらず、家財保険も加入していなかった。
そして衝撃的な事は、
契約書原本を賃借人に渡していなかったのだ。

契約は当時賃借人が病気だった事もあって書類は持ち回りでやった。
これは良くある事だ。
重説や契約書は俺が作成して、客づけ業者の取引士が説明している。
そして賃借人と契約後、ウチには重説と契約書のコピーが送られて来た。

色々すったもんだがあったが、
俺は契約は全て丸く収まったと思っていた。

あれから二年、賃貸契約の更新をしようと賃借人に連絡を取ったら、
契約書を受け取っていないと言う。
俺は客づけした業者に連絡をしたが、
担当者はとっくに退職していて分からないと言う。

おどろいたぜ。

賃貸とは言え、客に契約を渡さないって、どういう事だ？
客は客づけした業者で契約をしている。
なのに渡していないって、どうなってるんだ。
しかしそのいきさつは担当者がいないから分からない。

たまたま賃借人が良い人だったから良かったが、
これがとんちんかんな客だったら揉めていた所だ。

客づけした不動産業者は、
駅の近くでこじゃれた事務所を構えている。
客は安心してその業者に行くのだろうが、
中身は全くのでたらめだ。

ちょいと調べたら、
何かやらかしたみたいで、県庁から指導を受けた記録が出て来た。
人は見かけによらないというが、
不動産屋も全く同じだ。
それにしても中身が酷すぎる。