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元気を出して貰いたい為の現場

今日、ある家のガーデニング工事に行ってきた。

その家は分譲住宅で、小さな庭があるのだけれど、砂利混じりの悪い土で、

雑草は生えるし見た目も悪いと言う事で、「固まる土」を施工してきた。


工事の事はどうでも良いのだけれど、その施主さんが気の毒なのだ。

この家、昨年の今頃入居したしたのだけれど、

入居して1ヶ月ほどでご主人が不慮の事故でお亡くなりなってしまったのだ。

子供は無く、今は奥さんとお母さんの二人ぐらしだ。


この奥さんが良い人で、誰かに迷惑を掛けたとか、悪いことをしたとか言う事は無く、

折角ご主人と二人で新居を手に入れたのに、そのご主人様が入居して直ぐに亡くなってしまった。

最近は立ち直った様なのだけれど、ご主人がお亡くなりになって、

ずいぶん長い間打ちひしがれていたそうだ。


女二人暮らしで不用心なので、昼間でも一階のシャッターは下ろしたままなのだそうだ。

奥さんが並べたランブリックが凸凹だったから、糸を引いてまっすぐに直しておいた。

その他にも、素人仕事のところがあちこちにあったから直しておいた。

そうしたら随分庭が引き締まった。

そこに固まる土を施工したら、雰囲気が変わってとても良くなった。

がらり雰囲気が変わった庭の様子を見て奥さんは喜んでくれた。


折角庭が綺麗になったのだから、時にはシャッターを開けて、

リビングから我が家の庭を眺めて欲しい。

ガーデンテーブルとチェアを出して庭でお茶するのも良いかも知れない。


色々辛い事もあるだろうけど、

小さな楽しみを見つけて人生を歩んでもらいたいと思いながら施工した現場になった。

大した金にはならないが、たまにはこういう仕事も良いだろう。



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