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カネは貸さない

俺は他人からカネを借りた事が無い。
借りようとも思わない。

しかし、他人に平気でカネを借りようとする奴が居る。
その神経が俺には分からん。
カネが無ければ、泥を被ってでも働けよ。
そういう努力もしないでカネを借りに来る奴には、俺は貸さない。
信用があるなら、金融機関から借りれば良い。
信用が無く、金融機関からカネを借りられないから、カネを借りに来る。
信用が無い奴には、カネは貸さない。

カネを貸してくれと正直言う奴はまだ良い。
嘘を言って、カネを騙し取ろうとする奴がいる。
そいつから電話があった。

生憎その時は手が離せなくて電話に出られなかった。
着信履歴を見たら、
昨年秋に、俺を騙してカネを引っ張ろうとしていたブローカーからだった。

昨年秋に、奴が俺をひっかけようとした事を、
俺の仲間に話しておいた。
そうしたら、俺の仲間の所にも奴はアプローチをしてきたそうだ。
仲間は、俺から話を聞いていたから、適当にあしらったそうだ。
どうやらあちこちに話を持って行ったが、
誰にも相手にされず、カネを引っ張る事ができなかった様で、
一巡して、また俺の所に電話をしてきた様だ。

仕事の話なら、再度連絡を寄越すのだろうが、
それっきりになっているから、多分カネの無心の件なのだろう。

カネと言うのは、その人が働いた対価を物理的にしたものだ。
カネを借りるという事は、他人が汗水たらして働いた対価を借りるという事で、
それを踏み倒すと言う事は、
その人が汗水たらして働いた事を、無にすると言う事だ。
だから、借金を踏み倒す奴は俺は許せんのだ。

ただの損得勘定では無い。
働くという事は、尊い事だ。
借金を踏み倒すと言う事は、その尊い事を踏みにじる事だから許せんのだ。
ギャンブルで稼いだあぶく銭を踏みにじられてもそれは仕方ないと思う。
しかし、一所懸命に働いて稼いだ金を踏み倒す奴は許せん。
そもそも信用が無い奴にカネを貸しても、
戻って来る保証は無いし、戻って来る確率は低い。

それに、借金を踏み倒したりすれば、それで人間関係は終わる。
本人には非が無くて、どうしようも無くてカネを借りに来た奴にはカネを貸すが、
いい加減な事をしてカネが無くなり、カネを借りにくる奴には絶対に貸さない。

本人に非が無くて、困った奴にカネを貸してやったカネは、
何故か貸した事を忘れてしまう。
でもそういう奴は、必ず返しに来るか、仕事で貸したカネ以上の利益で返してくれる。
いい加減な奴は、そういう事は無い。

さて、件のブローカーはその後どうしただろうか。
風の噂によれば、借金もそこそこある様で、その返済に四苦八苦しているらしい。
借金で借金を返そうとしている奴に貸したら、戻ってこない。
もともとそいつはいい加減な奴で、カネに汚い奴だったから、
因果応報なのだろう。
せいぜい苦しめ。
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