勝手にぶつぶつ
レナウン倒産
レナウンは民事再生しようとしたが上手く行かず、
再生を断念して破たんしてしまった。
大きな企業でも破たんするんだから、
中小零細企業はもっと厳しい。
大手企業が破たんする事を、
政治はどう思っているのだろうか。
自然な経済の成り行きだとでも思っているのだろう。
レナウンが倒産したのは言うまでも無く、
服が売れなくなったからだ。
ではなぜレナウンの服が売れなくなったかと言うと、
長引く不況で、
消費者は安い品へシフトした。
品質よりも低価格を選んだんだな。
こうしたアパレル業界の変化に、
レナウンは持ちこたえる事ができなかった。
消費者の懐が寂しいから、
レナウンが販売する服が買えないと言う事だ。
それは日本経済の衰退を意味する。
こうした日本経済の衰退に対して、
根本的に何とかしなければならないと言う認識は、
今の日本の政治には無い。
足元のくだらない事ばかりで足の引っ張り合いをしている。
このままでは日本は10年、20年後には、
衰退した先進国になる。
それは、
アパレル業界だけに関わらず、
全ての業種、産業に及ぶ。
こうした大所高所から俯瞰できる政治家は殆ど居ない。
野党などは、
反日学者を擁護して大騒ぎ。
そんな事は今どうでも良いのだ。
根本的な経済対策を訴えなければ、
有権者もついてこないし、
日本の政治も熟成して行かない。
残念な事だが、
日本は衰退の一途を辿っている。
都内の建築屋 しょっぱい
ウチで使っている都内の建築屋から泣きが入った。
と言っても、
ハッキリ泣いている訳じゃ無いが、
話の内容から、
相当しょっぱくなっている事が感じられた。
この建築屋は、
マンションのリノベーションや、
店舗の改装などが得意な建築屋なんだが、
これまで忙しくて、
ウチが仕事を頼んでも、
スケジュールを取るのが大変なぐらいだった。
所が、
コロナを境に仕事が減って、
本業では無い怪しげな建材の物販に手を伸ばしはじめた。
本業以外に手を伸ばすと言う事は、
本業が相当しょっぱい証拠で、
本業が忙しければ、
本業以外の事などかまっていられないはずだ。
件の建築屋から仕事を貰っていた解体屋からも電話があり、
仕事が甘くなって参っていると言っていた。
これまで飛ぶ鳥を落とす勢いで忙しかった都内の建築屋がしょっぱいのだから、
首都圏郊外の建築屋なんて、
死んじゃうぐらいしょっぱいのは当然だ。
ウチは零細企業で、
損的分岐点がぐっと低いから、
ちょっと仕事があれば食って行ける。
事務所の家賃も無い。
どういう訳かウチの会社は、
不動産・建築共に、
仕事の話をあちこちから頂いていて、
若干キャパシティオーバー気味で、
手を付けられない仕事もあるぐらいで、
有難いばかりだ。
件の都内の建築屋に出す予定の仕事は、
施主の都合で見合わせ状態になっている。
施主は法人で、
中華コロナの影響で、
仕事がしょっぱくなっている様で、
こうして全体的に経済が止まっている状態だ。
こんな状態なのに、
お上は何もしない様で、
こんな状態が続いたら、
力尽きた所からどんどん死んでいってしまう。
都内の業者がしょっぱいんだから、
郊外はもっとしょっぱいと言う訳だ。
景気は確実に悪くなっている
俺は自負しているんだが、
経済の状況は、
お上のお偉いさんより、
景気を肌で感じている中小企業のオヤジの方が
良く分かっていると言う事だ。
お上が発表する数値は当てにならない。
例えばGDPの伸び率なんだが、
GDPが伸びているから庶民の景気が良くなったなんて事は無い。
GDPの数値の中には、
外国に投資した分も入っているし、
一部の大企業が儲けて内部留保して、
マネーが世に周らず庶民は景気が悪いのに、
GDPの数値は伸びる。
GDPの伸び率で判断したら、
「景気は良くなっている。」となる訳だ。
消費税増税のおかげで景気の腰を折られた日本経済。
その後中華コロナの影響で更に景気は悪化している。
所がお上は根本的な景気対策をしないどころか、
増税の話まで出ている始末。
全く認識がずれているのだ。
景気が悪化している事が良く分かるのが、
持続化給付金の貸し出し実績だ。
俺はこの制度が発足した直後から、
申請・給付金がどっと増えて、
その後は段々減って行っている物だと思っていた。
ところが実際はその逆で、
貸し出し実績が増え続けていて、
下がる気配が無いのだ。
中華コロナ騒動が起きた時は、
過去のたくわえで耐えていた中小企業が、
景気が回復しない事から貯えを使い果たし、
給付金の申請をしていると見る事ができる。
Go to何とかとやらをやっているが、
俺はGo to何とかの経済効果はあまり無いと見ている。
景気全体の底上げにはならない。
Go to何とかは局所的な手当てにしかなっていない。
そもそも中華コロナで経済的影響を受けている人は、
旅行に行ったり外食をしたりしない。
ただし、旅行・観光・飲食店関係には一定の効果はあるとは思う。
こんな中途半端な事をするのなら、
関係業者に直接給付した方が良いだろう。
菅政権になって、
安倍政権の政策を周到すると言うが、
消費税減税はする気が無いみたいだし、
逆に増税の話が聞こえてきている。
参与に高橋洋一氏が任命されたが、
参与はあくまでも政府が「意見を聞く」相手に過ぎず、
直接政策を動かす訳では無い。
このままでは、
持続化給付金も使い果たした中小零細企業は耐えられない。
そうなる前に根本的な経済対策を打たなければならないのに、
今の所、
その様な兆しは無い。
持続化給付金は今年いっぱいで終わる。
年が明けてしばらくしたら、
財務状況が厳しくなる中小零細企業は、
更に増える物だと俺は見ている。
それが菅政権には見えていない様だ。
地銀統合 経済的混乱懸念
地銀の統合に興味を示しているという報道があった。
今金融機関は、
長く続く低金利で利ザヤが減っている。
特に小さな金融機関ほどその影響は大きい。
更にここへきて、
消費増税や中華コロナの影響で、
破たんする個人事業者や中小企業が増えている。
それらに融資しているのは地銀などで、
その影響を受ける事になる。
先日菅ッち政権が、
中小企業に対してテコ入れする旨の報道があった。
一見良い政策の様に見えて、
俺は弱者切り捨てだと見ている。
地銀の統合にしても、
中小企業のテコ入れにしても、
その根本には長引くデフレ不況がある。
先進諸国でこの20年間経済が成長していないのは日本だけで、
そりゃじり貧になる訳で、
そこをなんとかせずに、
結果として疲弊した個人事業者や企業に対して手を突っ込むと言うのは
如何な物か。
前にも書いたが、
菅ッちは経済をちゃんと理解していない。
政治的に出来ない事もあるのだろうけど、
菅政権下で経済が好転する可能性はほぼ無いと俺は見ている。
良くて現状維持が精一杯だろう。
地銀が統合された場合、
吸収された金融機関から融資を受けていた企業で、
業績の悪い企業は資金を引き揚げられる事になる。
資金を引き揚げるという事は、
血を抜かれるのと同じ事で、
それは企業の死を意味する。
地銀統合の背景には、
こういう事が起きるのだ。
マスメディアは菅ッちは、
庶民派で苦労人の様に報じているが、
それと経済の理解は全く別で、
むしろ、
間違った有言実行は害悪でしかない。
本人は正しい事をしているつもりでも、
世の中を混乱させ、
それによって大変な影響を受ける国民が多く出る事は確実だ。
結果の始末より、
根本的な事の改善が今最重要だというのに、
それを理解している政治屋が殆ど居ないのが今の日本の政治だ。
マスコミも同様。
残念だが、
今後日本経済はもう一段、二段悪化すると俺は見ている。
不動産業廃業検討
知り合いの不動産屋が、
廃業を検討している。
開業したのは今から10年ぐらい前。
個人免許で開業した。
元は不動産営業だった人で、
その前は全く違う業種で働いていた。
俺を真似して独立開業した。
主な取引先はハウスメーカーで、
ハウスメーカーに来る土地を持っていない客を紹介してもらって商売していた。
ところが少子高齢化の影響で
ハウスメーカーに来る客が急減して、
それに中華コロナの影響も被さって、
全然仕事にならない状態になってしまった。
このままでは食えないから、
廃業して転職する事を考えている様だ。
今首都圏郊外の不動産屋は、
大なり小なりこんな状態になりつつある。
廃業したり、規模を縮小したりしている。
大手でさえそうだ。
ウチは元々零細企業で縮小のしようが無いww。
損益分岐点は低いし、
工事部もあるし、
何でもやるから何とか生き残っているが、
明日は我が身だと思っている。
市場の縮小化は、
企業努力ではどうする事もできない。
今後首都圏郊外の不動産屋は生き残り競争になるのだろう。
その時に生き残るのは、
大手の様に体力があって、
業務縮小すれば生き残れるグループか、
ウチみたいに零細企業で、
損益分岐点がぐっと低い所の両極端になるんじゃないかな。
この状態はリーマンショックの時よりも悪い。
リーマンショックは急激に来たが、
今回はじわじわ真綿で首を絞められている様な状況だ。
この状況は今後益々ひどくなると推察される。
廃業を検討している不動産屋の問題点はもうひとつある。
そこは損益分岐点が低いんだが、
不動産業者としての経験と知識が無い。
俺は学校を卒業して不動産会社に就職して、
最初に放り込まれたのが仕入れ開発部で、
ここで不動産と不動産に関係するあらゆる事の基礎を徹底的に叩き込まれた。
それは広く深くだ。
だから他所の不動産屋が手を出せない様な難しい案件でもこなして行ける。
そこがウチの強い所だ。
しかし件の不動産屋は、
営業マンの延長線で独立したから、
エンドユーザーしかこなせない。
しかも集客体制はハウスメーカーだよりだから、
集客の元がダメになってしまうと商売にならない。
これまではベルトコンベア式に商売が出来たが、
ベルトコンベアが止まってしまったのだから、
どうにもならなくなってしまったのだな。
件の不動産屋の廃業は他人事では無い。
市場の縮小化は急激に起きている。
ウチもわが身の事として危機感を持って市場を見ている。