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たまには世界経済を見てみる

たまには世界経済を見回してみるか。

まずヨーロッパ。ユーロだな。
ユーロは相変わらず共通通貨のために、南ヨーロッパ諸国は身動きが取れない。
それに釣られて全体に悪影響を及ぼしている。かのドイツでさえ、以前の勢いは無い。
ギリシャはどうにもならなくて、失業率はうなぎ登りで、
特に若者の失業率が高い。
ユーロが復活するには、相当の時間が掛かるだろう。

アメリカは早期からの量的緩和が功を奏し、
日本のようなデフレスパイラルに落ち込むこと無く、
現在経済は上昇中だ。
問題は、量的緩和の縮小で、どのタイミングでどのぐらい絞るのかが注目される。
先日の新興国の通貨安は、投機筋の動きが大きくなったもので、
実態に則した通貨安では無かった。
今後もアメリカの量的緩和縮小は、世界経済に影響を与える。

中国は、相変わらずシャドーバンキング破裂の危険性を含んいる。
昨年のGDPが早くも発表されたが、あんなもの信じている人はいない。
そんなに早く統計が出るわけが無い。
中国政府が発表する輸出量と、相手国の輸入量が合わないんだから。
数字に信憑性が無い。
中国経済の事態が、誰にも分からないと言う所が、
中国の怖い所。

韓国は厳しい状態に落ち込みつつ有る。
ウオン高で輸出競争力が落ち込み、世界同時不況で物も売れない。
各国は内需が弱い国で、IMFの調査によれば、今年はデフレに落ち込むとの事。
しかもサムスンと現代に偏った経済は、とても歪で脆弱で、
頼みの中国もいまいち調子が悪く、
韓国に取って良い材料はひとつも無い。

我が日本は、量的緩和と財政出動をセットで行うデフレ脱出策が動き始めたばかりで、
その効果は末端までに及んでいない。まだ末端経済はデフレの中にある。
それなのに消費税増税と言う愚を行ってしまい、その足取りは足踏みを踏む事になる。

円安に振っているものの、輸出量が伸びない。
これは、世界が不況だと言う事もあるが、
生産拠点を新興国に移してしまった事も、大いに関係がある。
今までは日本国内で製造して輸出していた物を、
超円高、またはグローバル化によって、新興国に生産拠点を
国内から国外へ移せば、その分輸出量が減る。当たり前の道理だ。
更に円安で輸入価格が上がっているから、
貿易赤字になると言う事。

今の所、経済が復活したのはアメリカぐらい。
オーストラリアは相変わらずマイペース。
日本はまだデフレに半分足を突っ込んでいる物の、上昇基調。
ユーロは身動きが取れず、
中国は時限爆弾が動き始めていて、
それに付随している韓国は、地獄へ落ちる縁に居る。
まぁそんな状態だ。

日本が取るべき経済政策は、一刻も早く内需を活性化させる事。
それには強力な財政出動が必要で、それも動き始めているんだが、
消費税増税でブレーキを掛けてしまった。
そのブレーキが、どのぐらい影響するかが問題だな。





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