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単細胞

古い知人がいる。付き合いは四半世紀になる。
知人は会社を転々としてきた。長く務めた会社もあったが、短いのは数ヶ月なんてのもあった。

知人の欠点は単細胞で短気だという事だ。物事をあらゆる角度から思慮しない。
この性格が今の知人を窮地に追い込んでいる。

俺は小さな仕事を馬鹿にしない。赤字にならなければ小さな仕事も喜んで引き受ける。
面倒くさいエンドの客もやる。
でかい取引もする。小さな仕事をやっていないと、でかい仕事はできない。話も来ない。

知人は小さな仕事を馬鹿にしていた。
エンドも面倒臭がってやらなかった。
その結果今、経済的に窮地に追い込まれつつある。

知人は会社を転々としたが上手くゆかず、
会社を辞めてフリーで活動していたが、経済的に行き詰っていた。
そんな時、ある人の計らいで古巣に戻る事ができた。
追い詰められて青い顔をしていたが、転職が決まって喜んでいた。
ところが一年足らずである奴の口車に載せられて会社の仕事そっちのけで、アルバイトに精を出した。
その結果会社の仕事がおろそかになって、せっかく古巣に拾ってもらったのに二年でクビになってしまった。

知人は彼を口車に乗せた奴と行動を共にしていたが、そいつもかなりいい加減な奴で、
そいつも務めていた会社をクビになって経済的に追い詰められてしまった。

知人はアテにしていた奴がコケた事で、完全に方向性を見失ってしまった。
もう転職できる年齢でも無く、ある会社の名刺を持って、ブローカーとして活動し始めた。
主に事業用物件を持ち歩いていて、決まれば太い凌ぎになるが、そう簡単に決まるわけでは無い。
俺の知る限り、今年に入って奴が手にした報酬総額はせいぜい200万程度だろう。

住宅ローンを抱え、細君が働いているとしても、家族を養って行くには到底足りない。
ここへ来て元気が無い。経済的にかなりしょっぱいのだろう。

前述した通り、知人が今窮地に追い込まれているのは、自ら招いた事だ。
単細胞で多角的に思慮できないから、直ぐにカッとなったり、深く考えないで行動するから失敗する。
もうやり直しが効かない年齢になりつつあるのに、未だにその性格は変わらない。

俺は昨年の暮に、直感的に今年は厳しい年になると感じていた。
所が知人は楽天的で、やたら俺をスキーに誘う。
日帰りとは言え、なんだかんだ1万円程度は軽く使う。
俺は構わないが、知人は仕事ができておらず、俺は心配していたが、
本人は何かカネになアテがある様だった。

所が現実は俺が予感した通り甘くなかった。俺はコンスタントに仕事をしているが、
知人は上手くいっていない様子で、段々顔が青くなっていった。
俺が知るかぎり、知人は今年に入って3本程度しか仕事をしていない。
それも報酬は大した額では無い。到底食えない。

実は今日、ある事があって、知人が短絡的に物事を考えて行動しようとした。
たまたま俺がその場に居てそれを制した。
まず状況を把握してからでなければ、不要な不利益を作る事になりかねないからだ。

その辺りが知人と俺を分ける事になったのだと思った。
知人は思慮深く物事を考えず、転職を繰り返し、今はフリーランスになってしまった。
俺は先の事や、状況を把握し独立して堅実に歩んで今に至っている。
俺が特段能力が優れている訳では無い。フットワークなら知人の方がはるかに軽い。

しかし決定的に違うのは、思慮深いかそうでは無いかだと気がついた。
物事には表と裏がある。表で起きている事を額面で捉えてはいけない。
その背後に何があるのか、全てを把握した上で行動を起こせば、
相手の一枚も二枚も上を行く事ができる。
その辺りの違いだと思った。

今回の事も、知人がそのまま行動したら、相手にとって謂れのない因縁を付けられた事になり、
俺も少し関係していた事だから、俺の立場も悪くなる所だった。

逆にこの機会を活かせば、大きな利益を得る事ができる。
知人が行動したら不利益を被っていただろう。
俺はこの機会を利益に変える事ができる。
自負するつもりは無いが、この違いが今の知人と俺との差なんだと思った。

知人は単細胞だが、素直で真っ直ぐだ。そして年上に可愛がられる。
今日知人は独立の話をしていたが、現在の経済状態ではとても独立できる状態では無い。
でかいカネが入ったら独立する様な事を言っていたが、
どうやらまた誰かに唆されてその気になっているみたいだ。
俺からしてみたら、利用されているだけだ。
独立したとしても、利用されて捨てられる。当然負債を抱える事になる。

この様子では、この先何年持つのやら。
今日雑談していたら、ぽろっと年金を支払って居ないと言っていた。経済的にかなり厳しい証拠だ。
金の掛かる年齢の子供が居る。住宅ローンもある。

これまで何度か助け舟や誘い水を掛けたが、プライドがあるのか、自身の考えがあるのか
それらには応じなかった。
古い知人ではあるが、本人の意志で歩んでいるのだから、俺がとやかく言う筋合いの事では無い。
ただ見守るしかない。
しかし、行き詰まった時には打つ手が無いかも知れない。








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人としてダメ

ウチの時々情報を持ってくる不動産営業マン。不動産営業歴1年半。
こいつ過去に事業に失敗して、今は不動産営業マンをやっている。
負債の総額は5000万円程度あるだろう。
しかも訳あってこいつ、自己破産できない。

今首都圏の不動産業は良くない。食えない営業マンがいっぱいいる。
ベテランでさえ四苦八苦しながら何とかやっている状態。
当然件の営業マンも食えない。

ある事情があって、件の営業マン、ある会社の社長から、別の営業マンに渡すようにと、
ご祝儀と香典を預かった。
所が件の営業マン、そのご祝儀と香典を着服してしまった。
しかも件の営業マン、その社長から数十万の借金をしているが殆ど返済していない。

これらのことについて、つい最近ご祝儀と香典を受け取るはずだった営業マンから聞いた。
俺が件の営業マンから聞いていた話とは真逆だった。

借金を返さないのはもちろん、他人のご祝儀と香典を着服するとは、人間として駄目だ。
いくらカネに困っていたとしても、そこまでやったら駄目だ。
俺がこれらの事を知った事を、件の営業マンはまだ知らない。

今後何か案件を持ってきても、こいつにカネを持たせたらダメだな。
ちょっと距離を置く。



テレビの時間 大河ドラマ


ラジオの時間という映画があった。三谷幸喜監督。
ラジオドラマの生放送で、出演者の我儘から、どんどん話が変わっていってしまう。
当初はラブストーローだったのが、大スペクタルになってしまい、スタッフ脚本家が大慌てするという
ドタバタコメディ。
どうやら今年の大河ドラマもその様になるみたいだ。

今年の大河ドラマ、最初から見る気がしないというか、大河ドラマは何年も見たことが無い。
面白そうと感じないからだ。
平清盛は面白いと思ったが、世間的には大不評だった。その理由も分かる。
あの時代は複雑だから、マニア受けはしても一般には難時代の背景を知らないと面白く無いのだ。

とはいうものの、俺も食い入るように見ていた訳じゃ無くて、
ドラマとして面白くなくて、途中から見るの止めた。まぁ本の問題だな。

そして今やっている大河ドラマ。タイトルも知らない。だって主人公が聞いたことも無い人だから。
余りの視聴率の悪さに、とうとう主人公を出さない様にするらしいwww。前代未聞だ。

近年の大河ドラマは、ジャニーズ系のタレントやアイドルみたいな女優が出演していて味が無い。
時代劇なんだけど、今風の美男美女では説得力が無いというか、現実離れしている気がする。
もっと味のある俳優を使えば良いのに、学芸会を見ているみたいで食指が動かない。

更に今年のテーマは、噂ではあるが、
安倍晋三がゴリ押しして地元山口のテーマを扱えと圧力を掛けたとか掛けないとか。
松田松陰が主人公ならまだしも、その妹の話で、妹なんか知らないし、見る気が起きない。
テーマも出演者もピント外れで、そりゃ誰も面白いと思わないわな。

何でも視聴率改善の為に、主人公を引っ込め年寄りに受ける俳優を出演させ、
ドラマのポイントも変えて視聴率改善を図るそうだが、それでは違う話になってしまうww。
民間放送では無いのだから、視聴率など気にしないでそのままやれば良いのに。

何だか圧力と視聴率に振り回されて継ぎ接ぎだらけのドラマになりそうだなww。
いっその事、歴代最低の視聴率を目指せば良いのに。その方が注目されるぞ。

視聴率を改善したいのなら、誰でも知っている人物を扱えば良い。近年では坂本龍馬が受けた。
歴代では豊臣秀吉とか徳川家康とか。
俺が思うに一休さんを大河ドラマ番でやれば良い。ただしお子ちゃま向けに作っちゃだめだ。
大人の一休さん。といってもアダルトじゃないぞww。
一休宗純はドラマチックな生涯を過ごしている。案外面白いぞ。
もし採用されたら、ウチの受信料免除してくれwww。


その後ダメ男から連絡来ず

ウチの弁護士から痺れるような債務返済請求の内容証明が届いたダメ男。
びっくりして直ぐに連絡が来た。ダメ男も弁護士を立てて、弁護士から連絡を寄越すと言っていたが、
その後連絡が無い。

ダメ男と行動を共にしている元ヤクザからは、先月ダメ男は弁護士と相談しているとメールが来たが、
弁護士と相談しているのなら、直ぐに連絡が来ても良さそうなものだが、連絡が無い。
と言う事は、元々ダメ男は弁護士と相談などしていなかったと言う事だ。
ダメ男が弁護士と相談をしているというメールは、元ヤクザが俺を牽制するためのガセだな。
バカだな。俺は素人では無い。弁護士なんて言葉でビビると思っているのか?w
知り合いには弁護士が複数いる。仕事仲間、飲み仲間だ。

ダメ男は弁護士に相談に行ったのか?もしかして法テラスの順番待ちか?
ダメ男はそもそも弁護士と何を相談するんだ?
自分が刑事告訴されそうになっている事か?
両親の連帯保証の有効性を聞きたいのか?

ダメ男は刑事告訴されるような事をしているし、両親と取り交わした連帯保証約定書は有効だ。
おまえが弁護士と相談して、弁護士に言われる事は債務整理だ。お前はもう詰んでいるんだよダメ男。

もしかしたら、弁護士に相談する事もできず、どうしたら良いか分からなくオロオロしているのか?
面倒くさいから、来週いっぱい待って、何ら連絡が無ければ訴訟を提起して、強制執行だな。

ダメ男 弁護士は受任するのか?

ウチの弁護士から、痺れるような債権回収の内容証明が届いたダメ男一家。
ダメ男一家も弁護士に依頼して、弁護士から返答を寄越すと連絡が来た。

ダメ男一家は弁護士と相談したとしても、債務は履行しなければならないし、
犯した犯罪は償わなければならないと言われる程度だ。
それならせめても刑事告訴されない様に和解をして、ダメ男側の弁護士の任務は終了という事だな。
弁護士にしてみればお小遣い稼ぎだ。

ウチは基本的に訴訟を起こして強制執行しようと思っているが、
相手の弁護士は裁判になる事を避けるだろう。
なぜならダメ男側に全く勝ち目が無いからだ。

勝ち目が無い裁判は、弁護士にとって儲からないどころか、手間暇考えたら赤字だ。
弁護士とて商売だから赤字になる事はしない。
「負けても構わない、たんまり報酬を支払うから。」と依頼者が言えば別だが、
資産の全てを返済に当てなければならない負け裁判が目に見えているダメ男一家から
余計な報酬は得られないだろうから、弁護士は裁判になるとなれば引き受けないだろう。

恐らくダメ男側の弁護士は、着手金をもらって、
「裁判やっても負けるから和解しましょう。」とダメ男一家に促す可能性が高い。
着手金だけならその程度だ。書面と電話のやり取りで事が済む。

もうひとつの展開は、ダメ男の両親に破産宣告を薦める事だ。
ただしこれは可能性が低い。
債務はダメ男一家の資産を超えているものと思われる。
両親は高齢で収入は年金しか無いから、債務整理とか民事再生はできない。
ダメ男も同様。
そうなれば残る手は破産宣告しか無い。
しかし現状での場合、不動産屋預貯金などの資産があって、
破産管財人が付く事になるから、100万ぐらいの費用が必要になる。
財産全部取られて、さらに破産費用を出せるだろうか?
恐らく両親が破産宣告するとすれば、和解で持っている財産を全て出して返済し、
それでも足りない時は、その時点で破産宣告する。それならひとりあたり30万ぐらいでできる。
この方が可能性が高い。

ダメ男は破産を認められる可能性は低い。
既に一度破産しているし、破産から7年経たない内に借入をしている。
更に短期間の間に数百万円の借入を起こし、殆ど返済していない。
裁判所はこれを詐欺と見るから、破産を認めない。

いずれにしても、ダメ男一家は弁護士と相談して、自分たちが置かれている立場を理解するだろう。
弁護士は法的背景を踏まえて、ダメ男一家が置かれた厳しい現状を説明するだろう。
ダメ男一家は現実を突きつけられて絶望の谷に突き落とされる。
弁護士に頼めば、何でも問題が解決する訳では無い。
弁護士は決して正義の味方では無い。法律を商売にしている士業だ。
これは卑しい事ではない。社会の仕組みがそうなのだから。

そもそも裁判起こされたり、破産しなけやいけない様な事をしなけりゃ良いだけの話で、
全てはダメ男の身から出た錆で、そのダメ男の生みの親はその責任を取ると言う事だ。