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見切り発車の二人

俺の知り合い二人が、地上げの仕事の成果を期待して、独立しようと見切り発車してしまった件で、
あと少しで地上げが出来そうな所で、思わぬ伏兵が居て頓挫している事は、以前のブログで書いた。

ただの伏兵かと思ったら、ラスボスだった。
この件、二人はまだ知らない。多分地上げは失敗に終わるだろう。

そもそも地上げしようとしていた土地は、その伏兵が地上げをしようと、先に手を付けていたそうで、
伏兵からしたら、彼らは後から入ってきて横槍を入れてきた事になる。

こうなると伏兵は銭金の問題では無く、意地になって、絶対に地上げに協力しないだろう。
二人は既にスポンサーから幾ばくかの金銭も受け取っている様で、この先大きな問題になりそうだ。

二人は地上げの大きな報酬を期待して、務めていた会社を辞めてしまって、
安定した収入が得られない状態。
その内ひとりは事務所は定めていないが法人を立ち上げ、貯金を使い果たし、
相当しょっぱい状況になりつつある。

もう一人は楽観的に考えている様で、
現在出入りしているブローカーの集まりの様な筋の悪い会社に顔をだしているが、
彼らの中では一番の下っ端で、小僧扱いされている。
彼も安定した収入が無いから、経済的に段々厳しくなるものと思われる。

その楽観的な奴の誘いで、来週スキーに行く予定で、それにはもうひとりの奴も参加するそうだが、
先週会った時には、不安で死にそうな顔をしていた。

直ぐにエンドの仕事をするにしても、不動産はスパンが長く、
仕込みをしてから結果がでるまで時間が掛かるし、その間どうやって食ってゆくのか、
蓄えが有れば良いが、無ければ途端に詰まってしまう。

俺は小さな仕事でも赤字にならなければコツコツと拾って行くタイプだが、
彼らは一攫千金思考で、これまで小さな仕事をバカにしてきた。
今になって小さな仕事の重要性を認識しながらも、積極的に何かする様な様子は見られず、
相変わらずブローカー情報を持ち歩いているが、成果は見られない。

このままでは詰まるのは時間の問題だな。
どうやら一回痛い目に遭わないと分からない様だ。
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