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井戸掘りと一戸建てのススメ

昨夜首都圏では比較的大きな地震が発生した。
ウチの会社の所在地では震度4程度で何とも無かった。

都心や千葉県西部方面では、
交通が止まったり、
水道管が破裂したりして生活に支障が出ているそうだ。

災害が起きると都会ほど影響が大きく、
自己完結している田舎ほど強い。

東日本大震災の時に思ったが、
自己完結できる環境は災害に強い。
他の助けを得なくても生活できる環境というのは、
生活基盤を強力に支える。

一方都会は、
それぞれが役割を担って協力しあっている状況で、
どこかひとつでもその役目を果たせなくなると
全体の生活基盤が崩れる。

役割を分担したほうが全体の生活基盤は底上げするが、
先述したとおり、
そのひとつが役割を果たせなく成っただけで、
全体の生活基盤が成り立たなくなる。
そしてそれは、
生命財産に直結する事に成り得る。

俺は自己完結できる環境は災害に強いと思っている。
つまり田舎の方が良いと言う事だな。
実際東日本大震災の時も田舎は強かった。

前置きがずいぶん長くなったが、
都会で災害が発生すると一番困るのが水だ。
飲料用はもちろんの事、
トイレの水がとても困る。

最近は節水トイレが普及しているが、
それとて水が必要だ。
生きる為に食って飲む。
食って飲んだら出る。
出さない分けには行かないから、
トイレは食と同じぐらい重要な事だ。

俺は今近所に畑を借りている。
ところがそこには水がない。
他の人はポリタンクなどで自宅から水を運んでいる。
重くて大変だ。

俺はそれが嫌だから畑の隅に井戸を掘った。
打ち抜き井戸と言う奴で、
深さは4m程度で水が出て、
ガチャポンを付けて汲み上げている。

マンガンを含む黒水という奴だが、
マンガンは多量でなければ毒では無い。
畑の井戸水は飲料には適さないが、
畑の水やりには全く問題が無く、
井戸はみんなに使ってもらって重宝している。

関東ローム層なら水質はともかく、
大抵の場所で掘れば水が出るそうだ。
しかも深く掘る必要も無く、
水道パイプを使った打ち抜き井戸で十分掘れる。

賃貸やマンションでは敷地内に勝手に井戸を掘る事はできないが、
一戸建てで猫の額程度の庭があれば井戸は掘れる。

もしも庭は有るが井戸が掘れなかったり、
水が出ない場合は、
災害時は着替え用のテントを立てて、
下に穴をほってトイレにすれば良い。
いっぱいになったら埋めて、
テントをずらしてまた穴を掘れば良い。

マンションは建物全体が運命共同体で、
勝手に井戸を掘ったり、
穴を掘ってトイレにするわけには行かない。
しかも停電したら水もトイレも使えず、
高層階の住人ほど難儀する。
マンションは災害に脆弱な住環境なのだ。

だから住まいは、
小さくても良いから庭が有る一戸建てが良いのだ。
自分の敷地がある事で、
いろんな対策が取れる。
できれば田舎が最高。

おそらく向こう20年以内に、
南海トラフ地震が発生する。
その時、
大都会の名古屋あたりは、
相当の混乱が発生するのだろう。
飲食物は一週間耐える事ができれば救助が届く。
しかしトイレは絶対数が不足する。
東日本大震災の時の浦安のマンションの例を見ても、
トイレの水問題は深刻になるだろう。

住まいは人が生きてい行く為の基盤。
その基盤が果たせないのは住まいでは無い。
甚大な災害において、
住まいは一戸建て、
庭には井戸を掘る事を薦める。
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