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災害は、忘れた頃にやってくる

九州北部を襲った豪雨。酷い事になってるな。
亡くなられた方にご冥福を、被災された方にお見舞い申し上げる。
河川の近くやその周辺の被害がひどい事になっている。
山崩れもあちこちで起きて居て、道路が寸断されている。
街や田畑に土砂が流れ込んで、ひどい有様になっている。

7月の1ヶ月に降る雨が、半日で降っちゃんたんだから、そりゃ大変な事になるわな。
しかも今も雨が降っていて、大気が不安定で、この先もどうなるかまだ分からないらしい。
更に台湾の南には熱帯低気圧が来ていて、梅雨前線もあって、
更に追い打ちを掛ける可能性がある。
弱り目に祟り目、泣きっ面に蜂状態だ。

人的被害も出ている様で、これ以上被害が出ない事を望みたいが、
まだ明日も強い雨が降る見込みで、来週いっぱいは雨が降るという予報が出ていた。
どうかこれ以上、災害が出ない事を祈りたい。

日本は災害大国だ。普段はなんでもないが、今回の様に大雨が降ったりすると、
人間はあまりに無力だ。

縄文時代の遺跡が出る場所というのは、自然災害に強い場所だと言える。
当時は治水工事なんてものは無かった。常に自然災害と常に隣り合わせ。
だから、当時の人は、災害が起きない安全な場所に住居を構えていた。

縄文時代の住居跡の遺跡が出る場所というのは、
川から少し離れた丘の上などから出る事が多い。
それは、ある程度水場に近く、しかし大雨が降っても水が上がらない。
また土砂崩れの危険が無い安全な所に住居を構えている。
自然災害に対して、極めて安全で合理的な場所に住居を構えている。

ところが、人口が爆発的に増え、土地が確保できない今、
本来は人が住んではいけない所に住んで居る。
河川の治水を行って、低地でも人が済める都市を形成している。

しかし、治水で抑えられるぐらいなら良いけれど、自然の力は恐ろしい。
時として、それを超える程の猛威を振るった時には、人間の力はあまりに無力だ。

東京のゼロメートル地帯なんで言われる墨田区や江東区なんてところは、
本来人が済むべき場所ではないエリアだ。
今は治水工事で人が済む街が形成されているが、もし堤防が決壊する程の大雨が降った時には、
どうにもならない程の甚大な被害が発生する。

もし家を求めるのならば、そういう事も踏まえて、利便性とか価格とかだけで決めない方が、
結果として財産を守る事になる。もしそういう所に住むのならば、
財産を失う危険があるという事を、認識したうえで購入した方が良い。

災害は、忘れた頃にやってくる。
自然の力を舐めてはいけない。


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