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広島 大規模山崩れ

広島で大規模な山崩れが発生し、多くの犠牲者が出てしまった。

一昨日から広島の一部では激しい雨が降り続き、山の斜面が表層崩壊を起こし、
山裾に広がっていた住宅街を襲った。

激しい雨が降り続いたのは、線状降水帯と言われる積乱雲の帯が現地を通過したためで、
長時間多量の降雨が表層崩壊を引き起こしたもの。

今年の夏の気圧配置は、太平洋高気圧が東に偏り、西日本方面に南の湿った空気が流れ込んで、
東日本では高温が続き、西日本では雨が続いている。

また現地の地質にも関係があり、花崗岩がもろくなった真砂土で山が形成されており、
これも表層崩壊を引き起こした原因のひとつにもなっている。

日本は平野が少なく、山が多い地形。
人口の増加により、山裾まで住宅が広がり、そこに表層崩壊が襲った。
悪い事が重なって、今回の災害が起きてしまった。

遺跡の有る所は、昔から人が住んでいた所で災害が少ない。
そりゃそうだ。古代の土木技術なんて大した事は無いから、
災害が無く、暮らしやすい所に住居を構えたのだから。

所が現代は、本来住んではいけない所を開発して、無理やり街にして住んでいる。
だから気候が激変すると、災害の被害に遭う。
当たり前と言えば当たり前の話だ。

無理やり住むと言えば、高層マンションもそうだ。
高層マンションはエレベーターなど、動力がある事が前提となっている。
もし動力、すなわち電力が途絶えてしまったら、居住に絶えない事は、
東日本大震災の時に経験した。

本来住んでも大丈夫な所と、住んではいけない所がある。
ただ利便性や価格で住所を決めると、時として大自然からしっぺ返しが来る。
だから昔の言う人の事はもっともで、あながちバカにはできない。

最後になったが、この度の災害でお亡くなりになられた方々の冥福を祈る。
また、被災された方々にはお見舞いを申し上げる。
そして行方不明者が、一刻も早く救助される事を祈り、
救助者の安全を祈りたい。



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