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バイクは前に出ろ

俺が初めて運転免許を取ったのは随分昔の事。
学校に内緒で原付きの免許を取りに行った。
試験に合格後、講習があって、
講師は現役の白バイ乗りだった。

その白バイ乗りが言うには、
「バイクの事故は、四輪との絡みが多い。
 これを防ぐにはバイクの特性を活かせ。
 それは加速力だ。
 信号で停まったら一番前に出て、
 青になったら加速力を活かして四輪と離れろ。」
と言った事が頭にこびりついた。

なので俺は今でも赤信号に捕まると、
すり抜けて列の一番前まで出て、
青になると同時に四輪を引き離す。

厳密に言うと交差点近くのすり抜けは法令違反になるのだけれど、
徐行しながら前に出る分には危険性は低い。

先日湾岸脇の国道でバイク乗りが即死する事故があった。
件のバイクは、
第二通行帯の信号待ちの列の一番うしろについた。
第一通行帯は空いていた。
バイクの後ろには、
大型トラックが停車した。

バイクの後ろの大型トラックが停車して程なくしたら、
第一通行帯を走ってきたトレーラーヘッドが、
大型トラックの左前に接触した後、
停車していたバイクの斜め左後ろから突っ込んできて激しく追突。
バイクはトレーラーヘッドとガードレールに挟まれて、
ライダーは即死したそうだ。
原因はトレーラーヘッド運転手のスマホ脇見運転。

もしもバイクが
信号待ちの列をすり抜けて一番前に出ていたら、
バイクは何事も無かっただろう。
律儀に信号待ちの列について待っていた事によって命を落とした。
もちろんその運転は法令通りで正しい。

俺が言いたいのは、
法律はあくまでも秩序で、
命を守る実践とは違う。
もちろんお互いの共通認識でルールーを守るのは大原則だが、
実践ではルールーを守ると危険な場合が多い。

例えば原チャリの30Km/hもそうだ。
原チャリは法令上最高速度が30Km/hとされているが、
制限速度60Km/hのバイパスも走る事ができる。
制限速度60Km/hのバイパスでは、
実際に車は70~80Km/hぐらで流れている。
そんな中、30Km/hで走るのは危ない。
速度差が大きいほど、
事故が起きる可能性は高まる。

世の中すべからく、
臨機応変に対応する事が肝心と言う事だ。
日本人は変に真面目で、
現実がどうであろうと規則を重んじるバカが居る。
法律や決まり事なんてのは完璧では無い。
特に有事が起きた時は、
臨機応変に対応しなければ駄目だ。

路上も同じで、
状況は刻一刻と代わる。
規則通りにみんな走っている訳では無い。
リスクヘッジしながら走るのが実践では正解。
無事に家にたどり着いた者が勝者だ。
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