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質が落ちている職人

東京都多摩市で、建築中の建物から火災が発生し、死者5名負傷者が多数出た。
火災の原因は、バーナーで鉄骨を切断していた所、ウレタン断熱材に引火した事らしい。

亡くなられた方のご冥福をお祈りする。
負傷された方にはお見舞い申し上げる。

ガスを使うなら、周囲に引火しやすい物が無いか、
もしあれば養生をするなど安全対策を取るのは当たり前だ。
ウチもたまに現場でアーク溶接する事があるが、
火災には十分注意する。

事故が起きた現場で何が起きていたのか詳細は分からないが、
少なくとも5名が死亡し、負傷者多数出て、建物にも損害を与えた。
原因を作った職人と監督の責任は重い。
果たして責任が取れるのだろうか。

良く、怪我と弁当は自分持ちなんて、職人の間では言われている。
多分施工会社は保険に入っているのだろうが、
原因を作った者達の刑事責任は免れない。

巻き添えを食って亡くなった方やそのご遺族、
負傷された方の中には、重篤な方もいるとか。ご家族は心配で眠れないだろう。

全部が全部では無いが、近年、いい加減な職人が増えた様に思う。
仕事が荒かったり、いい加減だったり、技術そのものが無かったり、
日本自慢の職人では無い者が増えた様な気がする。
技術の伝承が無く、見様見真似の素人がやった様な仕事を時折見受ける。

確かに昔から、下手な職人は居た。でも今ほど多くは無かったと思う。
中には「これがプロの仕事か?」と思う様な現場もある。

デフレがつづき、安かろう悪かろうが当たり前になっているからな。
建売なんざ、表向きはそれなりだが、プロが見たらお粗末なものが結構ある。

現場に気を遣わず、養生もロクにしないで仕事をしている職人もいる。
単価が安くちゃ、そんな事していられないし、
安い職人を使っているのだろうから、そんな仕事しかできないのだろう。

だけど時として今回の様に、取り返しの付かない事になる事がある。
謝って済む事ではない。

ウチも建設業の端くれだから思うが、どうか職人は現場で死んでほしくない。
職人は物を作ってなんぼだ。
ましてや、仲間を殺す様な事など言語道断だ。

更なる検証をのぞむ。
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