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良く独立したな

ちょっと前に書いた奴の事で、
建築営業辞めて独立した奴の話なんだが、
こいつ、
積算もできないのに客と打ち合わせて、
到底できない内容の工事の見積をウチに依頼して来た。
案の定、
そいつが想定していた金額の倍近い金額が出て、
それを高いの安いの文句いいやがった。

また元請けのそいつが、
工事の内容も金額も工期も確定していないのに、
客から工事代金全額を取ってしまっていた。

その後見積を揉んだが結局予定の金額に納まらない事と、
工期の問題、そして何よりも、
何も確定していないのに、
先に客からカネを取ってしまった事が最大の懸念で、
ウチはその工事依頼を断った。

断ったらグダグダ色々言って来たが、
危ない橋は渡れない。
工事をしても、
工事代金を貰えるかどうかわからない。

そいつにしてみたら、
起業初のプロジェクトだった様だが、
建築屋のクセに積算も出来ないのに客と打ち合わせして、
途方もない内容を外注に対して、
決められた金額の中でやれとは、
何様だよ。

こっちは少しでもそれに近づけようとしてやったが、
無理な物は無理。
断ったら今度はこっちが悪いと逆切れだ。

その後どうなったかは知らないが、
初プロジェクトは揉めてんだろうな。

俺に言わせれば、
できもしない事を見切り発車して、
よく怖くないものだ。

経営者なんだから、
その責任は全て自分で追わなければならず、
それが上手くできないからと他人のせいにしやがって、
しかも起業したばかりで資金も実績も無いのに、
よくやるわ。

今にして思えば、
奴はウチの会社を利用しようと目論んでいたんだな。
カネも実績も信用も無い起業したばかりの会社を回すのに、
ウチを利用しようとしていたという事だ。
そうは問屋が卸さねぇ。
世の中甘くねぇんだよ。

そもそもウチがお前の会社の面倒見る義理は微塵も無い。
お互いに企業なんだから、
お互いにメリットがあれば取引するし、
無ければ取引しない。
当たり前の事だ。
お前は一企業の社長なんだから、
自分の力で経営して行くのが筋で、
自分が思う通りにならなかったら他人が悪いとほざいて、
甘ったれんじゃねぇ。

積算もできず、
下職もおらず、
付き合いのある工務店も無く、
自社工事する事もできず、
カネも無く、
建築屋として必要な物がなにひとつ無い。
良くもまぁそれで独立したものだ。
俺だったら怖くてできねぇ。
ってか、
そんな状態で独立しようなどと考えない。

当然そんなんじゃ商売にならず、
最初にやった事と言えば、
客騙して先にカネ取ったぐらいで、
大した実績だよ。

近年資本金が無くても法人登記できる様になった。
だから会社作って社長になる事は簡単だ。
だけど、
会社を動かして持続させて行く事の大変さを、
こいう奴らは分かっていない。

俺も会社作って独立してもうじき20年になるが、
その間どんだけ血のにじむような努力をしてきたか。
どれだけ砂をかむような思いをしてきたか。
永年持続している企業と言うのは、
そういう絶え間ない努力を積み重ねて来た企業で、
会社作ったらホイホイ儲かるなんてのは、
マンガがドラマの中の世界で、
中小零細企業の経営程、
泥臭い物は無い。

そいつの考えている企業像(経営像)は、
スマートでお洒落なイメージでいる。
そんなんで中小零細企業が経営できるか。

でも、
最初にウチに当たったのはラッキーだったかもな。
一番最初なら損害は少なくて済む。
やり直しも効く。

ウチを恨んでいる様だがお門違いだ。
自分の至らなさを反省し、
感謝してもらいたいぐらいだ。
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