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梅雨は嫌いじゃない

梅雨はじとじとしてうっとおしい。
外の仕事にも影響が出る。外出するにも雨仕舞が必要で面倒だ。
でも、俺は梅雨時の山が好きなのだ。

梅雨でしとしと雨が降る山間をドライブするのが好きで、何とも言えぬ自然を感じるのだ。
これには理由がある。
小学生低学年の頃、親戚の叔父さんのクルマで、梅雨時に山間にドライブに行った事があって、
その時に感じた、なんとも言えぬ自然のしっとりした感じが強烈に残っていて、
今でもそれを心の底で感じているのだ。

確かに雨はうっとうしいが、生命にとっては命の水であり、人間にとっても必要な物だ。
そして、山に掛かる雲や霧が、なんとも言えぬ幻想的な非日常の風景を醸し出す。
少年の頃の俺に、そういう印象的な事が心に焼き付いたのだろう。

だから俺にとって、この季節は嫌いでは無く、むしろ好きなのだが、
仕事のやりくりが付かなくて、休みが取れず出かける事が出来ない。

もし時間が取れたのなら、長野辺りまで足を延ばして、車中泊やキャンプをしながら、
梅雨時の山をたっぷり楽しみたいと思っている。
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